【JASONSの蓋世不抜~第四章:不撓不屈で切り開くはまだ見ぬ世界篇~】

あなたは、どんなバンドが好きですか?

 

「かっこいい音を出すバンドだね」

「いや、テクニックが凄いバンド。神がかっている技を目の当たりにしたい」

「とにかくヘヴィでスピーディーな、ぶっ飛んだバンドが好きだな」

「身体が自然と乗れるバンドかな。音楽でリラックスしたいから」

「ライヴで極めるバンド!俺らファンを昂揚させ、燃え上がらせるバンドに尽きる」

 

この質問に対する答えは無限にあり、そのどれもが正解。

あなたは、ご自身に合ったバンド像を持ち、日々、それに近いバンドを世界中、古今東西、古くも新しくも音楽を求めているだろう。

 

ちょっと角度は変わるが、こんなバンドはどうだろうか。

「今まで想像できなかった世界へ連れてってくれるバンド」

「見たことのない景色を見せ、客をワクワクさせてくれるバンド」

 

僕は、今、プロレスに熱狂している。

30代を少し過ぎて、遅咲きのプロレスデビュー。

好きになったら、好奇心を爆発させ没頭する性分なので、2019年2月以降、ほぼ毎日、プロレスの試合や選手のドキュメンタリー動画を観て、また選手の自伝を読んでと、入れ込んでいる。

この解釈のバンド論はどこから来たかというと。

今、新日本プロレスで大人気のユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを率いる内藤哲也選手の言葉。

そして、そのユニットに属する、SANADA選手の言葉である。

ここで、この2選手のことを書くとエグイ文章量になるので、興味ある人は、この記事の最後にいくつかリンク貼っておくので、そちらを確認して頂きたい。  

 

 

 音楽に話を戻そう。

かっこいい音楽で魅せてくれる。

ライヴで魂をファンの心を爆発させ、生きる力をくれる。

そりゃ、カッコいいバンドの条件だろう。

 

但し、もう一歩、上がある。

僕が言いたいのはこうだ。

「バンド自身がどんどん成長し、応援する、僕たちファンの予想を“いい意味で”裏切って、

『こんなことまで挑戦するのか!』といたようなドキドキ、ワクワクする作品を、ライヴを、ニュースを提供してくれるバンド」

こんなバンドこそ、僕らは応援し甲斐がある。

 

例えば、こうだ。

大好きなバンドが、会場全体を沸かせるようなライヴをやったら?

大好きなバンドが、待望のCDをリリースしたら?

大好きなバンドが、海外でツアーをやったら?

お気に入りのバンドの成長は、嬉しいもの。

それが予想を超えるものだった時。

僕たちが思い描けなかった素晴らしい世界へと、彼らは連れてってくれる。

 

ここ最近そんな姿を、プロレスラーに見ていたのだが、こと音楽で言うと。

JASONSは、僕にとってそんなバンドなんだ。

初めてJASONSを観たのは、JASONS初の関東遠征、1st EPをリリースした頃だった。

バンドが誕生して間もない頃であり、MCなんて無く、スピードで圧す、スプラッターな曲とへヴィでテンポを落とし、恐怖に陥れる曲をミックスさせ、独特なホラー映画のような世界を作っていた。

棺桶があり、中からゾンビが登場して。パーカッションタイムもあり、ド肝抜かれた、予想を遥かに超えるショーを提供してくれた。

 

www.anotherstyle.net

その後、リーダーであるジェイソン1号は、テープを関東のライヴハウス中にばら巻き始める。

仲の良いバンドに呼んでもらう…ではなく、己を信じ、自分の音楽を配布し、心が通じたライヴハウスでプレイする。

この頃は、完全アウェイな会場で、全く同系統ではないバンドと対バンしていることもあった。

アウェイな空間でもいつもと変わらず、MCもなく、ひたすら攻撃的な波動を音で繰り出す。

ポカンとした表情のお客さんも多かった。

ほどなくして、彼らは関東でのホームとでもいえそうな場所、福生と出逢う。

同地で開催された野外イベントにも出場、炎天下の中、熱いメタルは新世界だった。

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その福生へ再び舞い戻り、完全に場を掌握した夜があった。

東の地で名もなきバンドが地道な活動の末、勝ち取った景色。

その場に集いし音楽野郎共を虜にした景色。

関東へ殴り込みに来たその夜から、苦しい夜も懸命に自分の音楽を叩きつける彼らを見てきたから、もう感動でしかなかった。

僕を、関東のJASONSファンを、まだ見ぬ、予想だにしなかった世界へ連れてってくれた。

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2018年のその夜をきっかけに、僕はこうして、JASONSの物語「蓋世不抜」を執筆し始めた。

誰に頼まれた訳でもない。

ただ、あの夜の感動がかなり大きく。物語が見えたから。

 

続編が書けるようシリーズ物にしているのだが、バンドには申し訳ないが、実はこう思っていた。

「これ以上の夜はあるんだろうか。ここで一つのゴールを迎えたのでは?」

 

しかしそんなことはなかった。

彼らは、本物のバンドだ。

 

2018年末、彼らの地元、Crystal Lake(=名古屋)で、大きなイベントを興した。

2つのライヴハウスを会場としたフリーイベント(ドリンクチケット2枚購入)を開催した。

名古屋だけではない、関東、大阪、九州からも呼び、総勢22バンド。

正直採算は大丈夫かなと不安を感じたが、お客様が大喜びしていたのは言うまでもない。

お客様を大事にするバンドであり、仲間からも人望を得ているJASONSだからこそ、実現したのだろう。

 

そして、次だ。

JASONSは、突然。

とんでもないニュースを叩きつけた。

 

(参照:http://metalbattlejapan.com/

世界最大の、ドイツで毎年開催されるメタルフェス、WACKEN OPEN AIR。

約10万人ものメタル野郎が世界中から集まるこのフェスのでは、各国代表インディーズバンドが対決するコンテスト、METAL BATTLEが開催される。

この日本代表を決める決勝ラウンドに残ったんだ!

 

「おい、ほんまか!?ほんまにJASONSが?」

仕事中だったが、とてつもない興奮と感動で体内が燃え盛った。

 

僕は本当にファンだ。

JASONSが大好きだし、関東のライヴではずっとフロアを盛り上げてきた。

しかしまさか、このコンテストに応募すると思わなかったし、まさかちゃんと結果を出すなんて、こんなデカいバンドになるなんて、想像もできなかった。

そして、

「もう僕の手の届かん存在になるのかな」

なんて、ちょっとだけ寂しい気持ちにもなったことを正直に告白しておこう。

 

さて、決勝進出と決まったのなら、行かない訳がない。

「絶対フロアは俺が何とかする。」

これまで彼らの関東でのショーで走り回ってきたんだから。

他のお客さんが唖然とする中、僕は走ってきた。

「フロアは俺に任せろ…」

僕はバンドメンバーでもなんでもないが、勝手に何かを背負い、一緒に戦っている気持ちになった。

 

事前にJASONS1号は言っていた。

「いつも通りやる、ただそれだけ」

 

そう彼らはいつもそう。

始めての関東ライヴでも、対バンが全然違いアウェイでも、東京での足がかりを掴んだときでも。

いつも誰にも媚びず、真っ向から自分たちを押し出した。

 

METAL BATTLE JAPAN2019決勝ラウンド、当日。

 

1stアルバムの1曲目のSE。

お経が場内に響き渡る中、舞台袖…ではなく、いつも通り、客席から登場。

知ってる人はニンマリと、知らぬ人は何だコイツらとビックリし。

重く爆音で走り抜ける一撃、“Motordead”でスタート。

「回ってけ、つまんねーよ。ドイツなんて後からついてくんだ。お前らと喧嘩しに来たんだ」

とギターヴォーカルの1号がオーディエンスに檄を飛ばした。

「これこれ、やっぱいつもと同じや」

一安心したのも束の間。

この言葉…俺がフロアを盛り上げんと。

いつも通り、音を全身に浴び、暴れ回った。

 

2曲目は、これまた完璧、スピードで決める“GAZA”

中盤、これまたJASONSならではの、いつもの時間が始まった。

リズム隊だけがフロアに残り、1号がギターを置き、客を煽りにフロアへ。

いつもならここでビールを買いに行くのだが、この日はお客さんが多くて叶わず。

正直こういうクレイジーな行動をしなければ、もう1曲くらい演奏できるのだが、きちんとお客さんとコミュニケーションを取り、自由に羽ばたき、ライヴハウス全体でショーを作るJASONS。

いつも通りの彼らにホッとする。

3曲目、客電をつけようスタッフに告げると。

「俺、そこ(フロア)で歌うでよ。フェスだからって関係ねぇ。いつも通りやってんだ。お前らがおるから来とるんだ。喧嘩しにきたんだ。もっとかかってこい。コンテストなんてどうでもいい、歴史に汚点を残してやるぜ」

と改めて言葉を投げ、1号はフロアに降り、マイクをセッティング。

再び、ファンはいつもの楽しい光景にホッとし。

初見の人たちはびっくり。2曲で心を掴まれているからこの常識外れの行動に大熱狂。

「楽しもうぜ」

との言葉で始まったのは、皆で『ゴリラコーラス』ができる、1st EPのラスト、”Cytoclasis”

まさか、こんな大事なコンテストでもこの景色が見られるなんて…

感傷に浸りつつ、走った。

お客さんの数も多かったので、サークルは小さかったが、僕含め、5~6人はいたと思う。

小さく、また、密集した酸欠の場。

15分走り続けた、盛り上がりを止める訳にはいかん、もっともっと、もっとフロアを熱狂の渦に…

ヘヴィなスピードで駆け抜ける3曲。

楽しい時間は一瞬にして終わった。

結果、ドイツへの切符を手にできなかったが、大成功。

たった3曲だがそこには、彼らの魅力がギッシリと詰まっていた。

攻撃的な曲、スリーピースでは考えられぬ爆音の塊、演奏の巧さ、ガッツ、そしてMCでの人柄と初見の人をもドキドキ・ワクワクさせるショー運び…

JASONSの魅力を、アンダーグラウンドメタルシーンを盛り上げるイベントに集まった人たちに伝えることができた。

 

当日の様子をこちらよりご覧頂ける。

バンドの楽しげな様、会場の熱狂…常に彼らのライウで走ってきた身として。

2018年福生での爆発に近い、会場のJASONSに対する興奮を感じた。


2019 0407 JASONS Metal Battle Japan

今回の記事を執筆するに当たり、何度もこの映像を観ているのだが、ふと思った。

「彼らは本当にドイツに行きたかったのだろうか。この、アンダーグラウンドメタルシーンが注目する一大イベントに注目するメタルキッズたちに、自分たちを知ってもらう為、出場を決意したのでは?もちろん優勝するに越したことはないが」

 

JASONSの躍進は止まらない。

もう一つ、彼らは、ファンがまだ見ぬ、ビックリさせる世界を見せてくれた。

(参照:https://www.facebook.com/JASONSFROMHELL2012/photos/a.462560530527510/2103620886421458/?type=3&theater

 

「おいおい、マジか…」

ビックリして、開いた口が塞がらなかった。

 

彼らは、浜松の盟友、ALL THAT GROOVIN’と共に、アメリカツアーに出た。

ファンが予想できなかったバンドの姿、ワクワクする世界を提供してくれた。

 

小さな島国、日本。

その中の熱くも小さな市場、ヘヴィメタル。

そんな世界で活躍するバンドでも、ガッツと気合があれば世界で戦える。

 

今回のツアー、きっかけはJASONSのリーダー1号が、2016年だったか、ギター片手にLAへ飛んだことにある。

その目的は、アメリカでギターを弾く為、自分の音楽を広める為。

観光客は危険でなかなか近寄りがたいライヴハウスへ飛び込み。

交渉し、演奏する。

アメリカのロック野郎たちと共に爆音を浴び、共に呑み、心を音楽と酒で通わす。

そして自身のバンドの音源を配布し、きっかけを探す。

 

その活動が数年後に実り、このツアーとなった。

 

もちろん、アメリカへいこうが彼らは何にも変わらない。

いつも同じスタンス。

アメリカだろうが、フロアで演奏したし、正面からぶつかったようだ。

その様子がFacebookに少し出ていたので、紹介しよう。

 

https://www.facebook.com/allthatgrooving/videos/359924501314210/UzpfSTQ1NzU4NzkxMTAyNDc3MjoyMTk1NjE4NzYwNTU1MDAz/

https://www.facebook.com/JASONSFROMHELL2012/videos/2655711364502696/

 

(参照:https://www.facebook.com/JASONSFROMHELL2012/photos/pcb.2195302277253318/2195302210586658/?type=3&theater

 

どうやらアメリカも彼らは大いに楽しんだようだ。

JASONSの心は、現地のメタルキッズにも通じたよう。

 

JASONSよ、あなたたちはどこまで大きくなるんだ。

どんなけ、僕らファンが想像する以上の世界を、ワクワクを、ドキドキを提供してくれるんだ。

 

彼らは凄い、それは間違いない。

しかし忘れてはいけないのが、それがただたまたまヒットしたようなものではなく。

努力の積み重ねであること。

己を信じることをやめず、成功するか分からないけれど、少しでも可能性があるならばバンドのプロモーション活動を実践し、掴んだステージのチャンスは流されずぶれずいつも通り。そうして走り続ける結果であること。

簡単にはできない、普通の人ならやらない、無謀な1人アメリカ武者修行のような、とんでもない行動をやってのけた結果、掴んだ成長、ということ。

 

惚れてしまう、こんな漢らしいことをやられたら。

これからもついていく。

 

さぁ、次はどんな世界を、景色を見せてくれるのか。

アメリカへ行けば、もうこれ以上は…と思ってしまうが。

その予想をいい意味で裏切る、デカいことをやってくれるだろう。

 

とポジティヴに次の驚きを待っていた。

正直、METAL BATTLEで圧巻のショーを見せたので、その場にいたメタルキッズたちの炎が消えぬうちに東京でのライヴを…と思っていた頃。

 

ビックリするニュースが舞い込んだ。

「JASONS、ドラムス募集」

 

えっ。

 

METAL BATTLE決勝進出、アメリカツアー。

同じ驚きでも、これまでと正反対の感情が襲った。

 

ドラムス、2号。

気さくに接してくれる力持ちな兄貴。

僕にはそんな存在。

メンバー皆そうだが、この2号も。会えば、ホッとする方だった。

 

脱退発表は、まだ。

しかしこれは何だ。

 

JASONSとはギター兼ヴォーカルの1号がリーダーとなり、曲を書き、バンドを引っ張っている。

しかしバンドの誕生まで立ち返ると、きっかけは1号と2号。

ギターとドラムスがそれぞれ別のパンクバンドで活動していたが、ある打ち上げで意気投合したことが全ての始まり。

そう、この2号なくして、JASONSは無かったかもしれない。

 

このまま、JASONSはどうなるのか。

これは確実に、新たな世界を見せてくれる前兆だが、果たして。

 

1人のファンとして、次の発表を待とう。

僕はファン。

バンド内で何が起こっているのか分からないが、とにかく次なる声明を待とう。

 

JASONS。

 

彼らはいつもいつまでも。

ファンをワクワクさせ、ドキドキさせ、驚かせるような。

世界を提供してくれる、最強のバンドだ。

 

METAL BATTLEで演奏した3曲中、MVが2曲あるので、最後に紹介しよう。


JASONS NEW PV 『MOTORDEAD』


JASONS 1st SINGLE DxOxTxD  『CYTOCLASIS』

 

----------------<参考リンク>----------------

 

如何に内藤哲也選手が凄いか、プロレスを知らない人にも分かる情報を2つ。

あのNHKの番組「プロフェッショナル」にも登場したのだから。天下の国営放送にプロレス選手…どれほど熱いかお分かりだろう。

その番組を観たプロレス大好き芸人、オードリー若林さんが自身のラジオでその感想を語った文字起こしがこちら。

 

そして、スポーツ雑誌として絶大な人気を誇るNumber。その2017年から3年連続実施している、プロレス総選挙で2年連続1位、3年目も中間発表では1位ということだ。

*執筆が6月初旬の為、まだ最終結果が発表されていない。


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#jasons #metalbattle #metalbatlejapan #heavymetal #metalbattle #metalbattlejapan

【Crocodile Bambie 1st album”Bloody Tree”~聖地巡礼の旅~】

(参照:https://diskunion.net/portal/ct/detail/HMHR190320-200

 

 心底待ち望んだバンドの1stアルバムには、たくさんの有機的なサウンドが。

穏やかな起伏から成る、予想つかぬ展開のメロディーとなり。

気持ちの良い、どこまでも広がる景色を見せてくれる。

 

僕はただただ幸せだった。

 

Crocodile Bambieは、2013年5月22日に、1stEP”Flexible Vegetable s”をリリース。

ストーナーロック、サイケロック、デザートロックという、日本の音楽シーンには稀有な類のバンドの登場に、この手の音楽を愛する我々は狂喜乱舞。

今や入手困難と言われているそのEP。

幸運にも持っているファンは何十回、何百回と聴き込みながら、新たな作品を待ち。

新たにバンドの虜になったファンは、早く音源を手に入れたいと、新譜を心待ちにした。

 

月日は流れ、6年後の、同じく5月。

2019年5月29日。

待望の1stアルバムをリリース。

約4年間に渡り、丹念に作り込まれた結果、傑作が誕生した。

収録された9曲は、バンドのボスであるベース/ヴォーカルの安井義博氏の、アメリカでの経験から得たインスピレーションを基に書かれているという。

diskunion.net

彼のもう一つのバンドが、OUTRAGE

2003年12月、彼らはアメリカにいた。

ヴォーカルが去って、4年が経った頃。

一時期、活動の場をインディーズに移したが、再びメジャーとの契約を掴み、新たな一歩を踏み出す大事な頃。

憧れのレコーディングスタジオへ旅立ち、自分たちのやりたい音楽を自由に奏でた。

そのスタジオとは、デザートロック、ストーナーロックの聖地、Rancho De La Luna。

完成したアルバム、”Cause For Pause”は、従来のOUTRAGEとは音楽性がガラッと異なるものの、太いロックンロールを多彩に聴かせる傑作となった。

その時の、伝説のスタジオで過ごした経験が彼の創造性を刺激し。

16年の時を経て、“Bloody Tree”という作品になった。

 

Crocodile Bambieの魅力は、

オーガニックなサウンドが連なって生まれるメロディーで、

風景・景色を見せてくれるところにあると思っている。

 

1st EPはリゾートの海辺で仲間や動植物と過ごす1日を僕に見せてくれた。

詳しくは、こちらのブログを読んで頂きたい。

www.anotherstyle.net

 

景色を見せてくれるバンドが放つ新譜は、アメリカへの旅の思い出…

 

「そうだ、聖地巡礼をしよう!」

“Bloody Tree”を聴きながら炎天下にランニングをしていた時。

一筋の緩やかな風が吹いた時。

そんなアイデアが閃いた。

 

Google Mapを駆使し、Googleで立ち寄ったであろう地を画像検索し。

日本からRancho de la Lunaまでを旅し、そこで過ごした日々を妄想する。

“Bloody Tree”の曲が描く風景を探し、イマジネーションを刺激しながら、音楽から感じる物語を書いてみる。

 

今回はこんな感じ。

僕のブログならではの、アルバムレビュー。

「音楽は耳で観る映画」と考える僕ならではのアルバムの楽しみ方。

“Bloody Tree”を聴きながら、OUTRAGEのアルバム“Cause For Pause”を制作した旅を、妄想してみよう。

 

さぁパスポートを手に、飛び立とう!

 

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(参照:http://www.wallacevanborn.be/arrival-in-the-dark/

バンド…

音楽…

レコーディング…

 

気づけば楽器を持ち、作曲しながら、ソファーで寝落ちていた。

夢の中で見たモノクロームの景色は、サイレント映画のような風景。

広がる荒野に、まばらに生えるヨシュアツリー。

デザートロック、ストーナーロックの聖地である。

スタジオ“Rancho De La Luna”の看板は一筋の風を受け。

ギシギシと錆びついた音を立てて揺れる。

そして、砂漠の妖精(=Desert Pixie)が飛んできてこう呟いた。

「トランキーロ、あっせんなよ。肩の力抜いて、自然のまま。音楽を演奏しよう」

 

気づけばパスポートと楽器を手に。

仲間と空港へ。

向かうはLA。

 

どうなるか分からない。

I don't know。

自然のど真ん中で、自由を感じ、地球を感じ、ありのまんま。

感じるままに演奏しよう。

 

憧れのスタジオでレコーディングできることにワクワク、ドキドキ。

乱気流で飛行機が揺れるも。

(ドラムが盛り上がり、ベース、ギターも炸裂し、ロックンロール)

無事に到着。

ゆっくりと飛行機は滑走路を歩み、バンドを、乗客をアメリカの大地へ誘った。

(穏やかなメロディーの中)

 

Track #2: ”La Luna”

(参照:https://hiveminer.com/Tags/lax%2Cmoon/Recent

到着したのは夜。

多くの人で溢れる空港。

いろんな国の人たちで溢れる空港。

タクシーに乗り少し、夜のドライブ。

今夜は空港近くのホテル。

12時間以上のフライトで疲れているのに、寝付けない。

ビール片手に外へ出ると、広い夜空に大きな月(=La Luna)。

憧れのスタジオはもうすぐそこだ。

俺はもうアメリカにいるんだから、同じ空の下にいる。

そう思うと、月が愛おしく感じ。

ワクワクとドキドキが止まらないんで、ビールを一気に呑み干し。

翌日に備え、無理やり目を閉じた。

 

Track #3: ”Slow and Go”

(参照:https://www.google.com)

(参照:https://www.good-maguro.jp/news/blog/13538.html

「こっから車で2時間半くらいかな。まっ、焦らずゆっくり行こうぜ(=Slow and Go)」

そう運転手はバンドに告げ、楽器とワクワクを積んだ車は、LAを出発。

さすが西海岸。

天気は最高、湿気も無く気持ちいい。

 

https://photos.app.goo.gl/TxHJJ5uueAYc1Bbh8

(参照:https://www.jtb.co.jp/kaigai_opt/srh/prddetail/p200006823/

アナハイムを抜け。

(参照:http://corcohighways.org/?p=5546

国道91号線を越え、国道60号線を突っ走る。

 

(参照:https://www.travelcaffeine.com/cabazon-dinosaurs/

1975年に誕生した恐竜のテーマパーク、「カバゾン・ダイナソーズ」を横目に。

少し走って左折。

 

(参照:https://www.thearmchairexplorer.com/california/twentynine-palms-highway

残るは、国道62号線を真っ直ぐ。

都会から離れ、何にもない荒野。

心地良い風を受けながら、アメリカのデカさを感じるばかり。

 

(参照:http://joshuatree.guide/restaurants

Crossroads Coffeeを左折し、あと2度左折すると…

無事、念願のRancho De La Lunaに到着。

 

(参照:https://popturf.com/locations/music/queens-of-the-stone-age-foo-fighters-earthlings/rancho-de-la-luna

Track #4: ”Twist”

(参照:http://jahimagenes.blogspot.com/2013/09/fondo-de-pantalla-abstracto-botellas-de.html

青空の下、サングラス。

そしてボトルを一本選び、ショットでクッと。

このエフェクターを駆使した魔法のインストゥルメンタルは、ギターの岡氏作曲。

もちろん、曲の主人公が選んだのは、彼が愛飲するジャックダニエル。

アルコールが全身を駆け抜け、

空を見上げると、陽の光。

空がゆっくりとねじれていき(=Twist)。

魅惑の世界へと誘われる…

 

Track #5: ”Turn Around”

(参照:http://joshuatree.guide/top-10-tips

レコーディングも順調に進み、

伝説の音楽をたくさん生み出している、スタジオの皆さんとも仲良くなったある夜。

一日の仕事が終わり、皆でBBQ。

その後、1人で外出て夜空を見上げた。

日本では感じたことの無いほどの星の数と広大な空。

なんとなくゆっくり回ってみる(=Turn Around)と。

ちょっと逆らって左回り、反時計周りに回り続けてみると。

いい感じに酔い、トリップ。

 

Track #6: “Bloody Tree”

(参照:https://www.trover.com/d/1mCuh-joshua-tree-national-park-riverside-county-california

ある朝、皆よりも早く目覚めた。

快適とは言い難いベッドを出て、1人外へ。

目の前に広がるのは、昇る日に照らされ真っ赤なヨシュアツリー(=Bloody Tree)。

荒野にしっかり地に根を張りそびえ立つヨシュアツリー。

神々しい木々に強い生命力を感じる。

静かな朝。

地球に、自然の摂理に負けず、堂々と立ち尽くす、陽を浴びたヨシュアツリーを拝み。

心を落ち着かせ、ベースを弾く。

今日も心のまま、気持ちの赴くまま。

バンドを感じ、地球を感じ、弾こう。

 

Track #7: “Campana de Venado”

(参照:https://www.trekwarrior.com/deer-hunting-guide-basics-tips-gear/

夢の中は、霧の中。

一頭の鹿がゆっくりと、数メートル先を横切る。

決して人間に危害を加えることも無く、ゆっくりと自分のペースで。

首に飾られた小さな鐘が、響き渡る。

それは神のお告げなのか。

霧は一段と濃くなり鹿はどこかへ。

神秘的な、ミステリアスな一時。

 

これもまた、Track #4と同様、ギターの岡氏によるインストゥルメンタル。

肩の力を抜いた、ゆったりと弦を掻きむしる上を。

恐らく彼が開発したであろう魔法の箱(エフェクター)で神秘的な。

ギターのトーンを聴かせる曲。

Track #8: “Get Action”

(参照:https://www.kcet.org/shows/artbound/rocks-not-so-secret-musical-hideaway-rancho-de-la-luna

(参照;https://www.kcet.org/shows/artbound/rocks-not-so-secret-musical-hideaway-rancho-de-la-luna

(参照;https://www.kcet.org/shows/artbound/rocks-not-so-secret-musical-hideaway-rancho-de-la-luna

(参照:https://www.wildlandtrekking.com/blog/getting-know-joshua-tree/

(参照:https://rootsrated.com/stories/insider-s-guide-to-joshua-tree-national-park

ここに来てもうすぐ3週間。

憧れのスタジオで演奏して。

友達が日本から遊びに来て。

BBQして、呑んで。

憧れのミュージシャンも遊びに来て。

BBQして、呑んで。

本当に幸せな日々。

 

しかしもうすぐこの生活も終わりを迎える。

この日々を単なる思い出にせぬよう。

動こう(=Get Action)。

大地を踏み。

ヨシュア・ツリーに触れ。

岩山を登り。

大空を感じ。

太陽を浴び。

星を眺め。

スタジオを堪能しよう。

頭だけじゃなく。

身体にも記憶させる。

この感情を身体に染み込ませて。

 

自然を感じ、リラックス。

地球を感じ、ありのままに。

やりたいことを、感じたことを。

ただただひたすら、音楽にしよう

 

Track #9: “Change”

(参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Bottom_of_the_Hill

(参照:https://www.spacebase.com/en/venue/bottom-of-the-hill-7703/

(参照:https://www.yelp.com/biz_photos/bottom-of-the-hill-san-francisco?select=nPdiTcUBMVg5_36oJLpaGQ

レコーディングは無事終了。

スタジオの方々に、感謝とまた戻ることを告げ。

スタジオを後にし、バンドと機材を積んだ車はサンフランシスコへ。

今夜はパーティー。

友人の手配で、ライヴができることになった。

 

夢の地でのレコーディング。

そしてアメリカのライヴハウスでロックンロール。

本場、アメリカのロック野郎たちとバカ騒ぎ。

リラックスして爆音を奏で。

(参照;https://www.yelp.com/biz_photos/bottom-of-the-hill-san-francisco?select=MthFJpLhcdrVcj9CQVgVvw

アルコールもどんどん。

酔いが回りに回り。

トリップ。

 

見渡せば、いつもの仲間。

しかし見渡せば、アメリカ人。

ここは名古屋?

いやアメリカ?

爆音の中酔いが回り、もう何が何だか分からなくなってきた。

何が本当で、何が嘘か。

ここはどこ。

どこのライヴハウス?

これは現実か、幻か。

 

もういいや、そんなことどうだっていい。

気持ちいい音楽に乗って踊ろう。

 

どんどん迷宮に落ちていくが。

楽しもう、踊ろう。

 


映画「マルホランド・ドライブ」日本版劇場予告

デヴィッド・リンチの映画のようなミステリアスな浮遊感に酔っているうちに。

突然、パタン…と物語が終わる。

ブラックジョーク、エクストリームなジョーク。

(参照:http://annyas.com/screenshots/the-end-titles-warner-bros/

ameblo.jp

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もう何十回と聴いているが、飽きない。

いろんな音楽を吸収した。

そしていろんな経験をした。

映画や車、景色といろんなものからインスピレーションを得た。

大人の最高の遊び。

 

本当に素晴らしいアルバム。

今度は、この音楽を生で体験したい。

 

名古屋ではレコ発、リリースパーティーを行った。

大阪でも決まった。

東京はいつだろう。

 

もし叶うことなら、このアルバムのリリースツアーを全国でやってほしいな。

この幸せに満ちた音楽を全国へ届け。

その時に得たインスピレーションを基に。

2ndアルバム…

 

ちょっと気が早いな。

 

まずはライヴ。生で体験したい、そこでどんな景色が見えるのか。

考えただけで、ワクワクが止まらない。

その日を心待ちに。

 

BLOODY TREE (ブラディ・トゥリー)

BLOODY TREE (ブラディ・トゥリー)

 

  

#crocodilebambie #bloodytree #stonerrock #desertrock #クロコダイルバンビ

【SURVIVE~血と汗と努力の結果魅せる新作”Immortal Warriors”リリースツアー初日・後編:SURVIVE】

(参照:https://www.facebook.com/survive333/photos/pcb.2185592388166947/2185592201500299/?type=3&theater

2019年2月11日。

日本のみならず、世界で活躍するヘヴィメタルバンド、SURVIVEの7枚目のアルバム”Immortal Warriors”リリースツアー初日。

その模様を2回に渡り振り返っていく。

 

前回の記事、HELL FREEZES OVER, HATTALLICA, IN FOR THE KILLはこちらでご確認頂きたい。

 

www.anotherstyle.net

 

 本記事では、メインアクト、SURVIVEの90分のドラマをお届けする。

今このツアーで観られるSURVIVEの魅力について、そして、彼らから学ぶ人生訓について、僕なりに書いてみる。

 

【SURVIVE】

 IN FOR THE KILLは突き抜けた、突き抜け切った。

ステージから飛び出した、その殺傷力に満ち溢れたパワーは、オーディエンスのメタル愛を怒りへとじさせ、闘争心をふつふつ沸かせた。

そんな興奮状態のフロアを横目に、天井から降りてきたスクリーンは、ステージを封じた。

 

ステージ上ではセットチェンジが始まり。

少しずつ。少しずつ。空気が冷たくなり、不穏な静けさが空間を支配し始めた。

これから始まるのは、メインアクトのライヴ。

フロアでは、詰めかけたファンが仲間同士と話し、酒を呑み、笑っている。

海外からのお客さんもいい笑顔。

賑やかでいい光景だ。

ただしかし、何かこう、冷たい空気というか、緊張の風が駆け抜けた気がする。

 

王者を前に。

5か月振りにステージに立つ王者を前に。

空気が変わった。

 

そしてステージには何やら大きなセットが、スクリーン脇から搬入されていく。

20周年ライヴを観に行っていた僕は、ピンときた。

そして1人心の中で、

「これは、えげつないショーになる」

と、確信していた。

スクリーンが上がり、ステージが露わになった。

これは、2018年9月にclub asiaで開催されたSURVIVE20周年と同じ。

新譜のジャケットを描いたバックドロップ。

そして、その絵と同じく、赤く燃え盛った様を描いたシールドをアンプ/スピーカーの前に設置し、世界を作る。

ダイナミックなSEは、銃撃・爆撃のオーケストレーション。

 

「ここは戦場か…」

 

そう、新譜のジャケットそのものの世界。

ステージ上は、火が、炎が燃え盛り、銃弾や爆弾が飛び交う戦場となった。

僕が感じた不穏な空気。

何か好ましくないことが起こる空気…それは戦場だった。

 

 

サポートドラムスの土間りょう氏。

リードギターのGAKU氏。

ベースのSHINJILOW氏。

そして、ヴォーカル・ギターのNEMO氏。

1人ずつ、メンバーが戦場に現れた。

目の周りを黒く塗り、黒い鎧を身に纏う。

ボロボロだが気高く闘う戦士のような佇まいは、いくつもの戦乱を潜り抜けてきた、兵士のよう。

 

ここは、日本なのか。

または、ターミネーターやマッドマックスで描かれた、核戦争で壊滅的になった世界なのか。

 

こうして、これまでの3バンドとは違った空気の様相を目の当たりにし、世界観に息を飲んでいると、ジェットスモークが噴射。

これまた20周年で使用した演出の一つ。

戦火の煙から闘志を剥きだした表情で。楽器という武器を手に曲がスタート。

今夜は、昨年リリースした7枚目のアルバム”Immortal Warriors”のツアー初日。

もちろん1曲目は、アルバム通りの”Degenerate”

貫禄と威厳いっぱいのオーラに満ち溢れた渾身の1曲は、欧州のバンドかというほどの巨大なもの。

オーディエンスが好きな疾走で駆け抜けず、ゆっくりしっかり、威厳ある音で、聴く者を、演奏する現場を支配していく。

 

完全たる演出で自分たちの世界を作ったステージ上から、堂々たるその佇まいと、狂いのない演奏でライヴハウスを征し、フロアいっぱいのオーディエンスは、どんどん魅せられていく。

この作品がリリースされて5ヶ月。

今夜会場に駆けつけたファンは皆、相当に聴き込んでいるだろう。

何度聴いても飽きがこない、傑作。

皆の耳にも馴染んでいるはず。

そのオーディエンス達の期待を裏切ることなく、次はアルバム2曲目の”Wrath”

スピードナンバーで、オーディエンスの心を掻き乱す。

 

この2曲でバンドはフロアを完全に支配。

そして、怒涛のSURVIVEワールドが展開されていく。

 

これから続くツアーに行く人の為、詳しくセットリストは述べないが、このツアーで最強のSURVIVEが観られるとだけ伝えておこう。

それはなぜか。

今夜のセットリストが、1曲を除く全てが、彼らが欧州で鍛え上げ、大きく成長していく中で制作された、6枚目“Human Misery”そして7枚目“Immortal Warriors”から構成されているから。

HUMAN MISERY

IMMORTAL WARRIORS (イモータル・ウォリアーズ)

SURVIVEファンならもう御馴染み、周知の事実だが、バンドのことを知らない人のために、少し説明しよう。

SURVIVEは1998年、ヴォーカル兼ギターのNEMO氏により誕生。

2006年には、日本最大のメタルフェス、“LOUD PARK”に出場。その後も韓国や台湾でのライヴを成功させてきたが、大きな転機は、2012年。イタリアのエージェント、Alpha Omega managementと契約し、大躍進を遂げる。

欧州の大物バンド、BEHEMOTHやKREATORとのロシアツアー、アメリカのベテランOVERKILLとのバルト三国ツアーに、アメリカのフェス参戦。VENOM INC.やSUFFOCATIONとの欧州ツアーなど、多くの欧州ツアーを成功させている。

(参照:http://www.rebel-survive.com/biography/

 

これが何を意味するのか。

 

日本にも素晴らしいバンドはたくさんいる。

今夜登場したバンドはオーディエンスを確実に沸かせた。

若手有望株のHELL FREEZE OVER、カバーバンドだが本家に認められているHATTALLICA、そしてIN FOR THE KILLとどれも素晴らしかった。

 

「次の舞台は、世界だ」

日本のシーンも素晴らしいので、言葉が難しいのだが、やはりハードロックやヘヴィメタルとなると、欧米のシーンの歴史、規模、環境、コミュニティーどれもが凄い。

多くのロックスターが生まれた国々。

アメリカやイギリス、ドイツ…

どのバンドも、これらの地域で誕生した音楽に影響を受け、ヘヴィメタルを愛し、演奏しているのは事実。

 

「世界と闘おう」

2012年に掴んだ、イタリアのエージェントとの契約。

海を渡り、大物バンドとのロシアツアー。

ポーランドのエクストリームメタルバンド “BEHEMOTH” とのロシアツアー「Phoenix Rising Tour」。

立派なバンドをたくさん観てきた目と耳を持つ数千人のファンの前で、自分たちのショーを披露する。

プレッシャーは相当なものだったはず。

しかし結果はどうだ。

この映像の熱気。

日本のバンドが掴んだ、欧州の熱狂だ。


SURVIVE "Phoenix Rising Tour SPECIAL MOVIE"

1つ、また1つ、目の前のショーを一生懸命にこなす。

努力して、試行錯誤して、衣装を用意し、練習し、メイクをし、とにかく一生懸命、1つずつのステージを汗水垂らし、全力で駆け抜ける。

終われば反省し、次のショーをもっと良いものにする。

 

その結果、SURVIVEが得たもの。

子供の頃、憧れ、聴きまくったバンドとの共演。

欧米の大物と過酷なツアーを乗り越え、生まれた友情。

彼らが生まれた国々を見て回り、その土地の料理を食す経験。

海外でのSURVIVEファン。

海外でのヘッドライナーとして立つステージ。

 

このブログ、前回取り上げたバンドは、WORLD END MANだった。

www.anotherstyle.net

冒頭に書いた、

「努力を重ね、たくさんの経験を積んだ結果が人を大きくするし、最強にする」

という言葉。

これは、SURVIVEにも感じる言葉。

 

反骨精神から生まれたSURVIVEというバンド。

本気でやり続けた結果、ついにやってきた世界へ進出するチャンス、METAL BATTLE JAPAN第1回目の決勝戦。

毎年夏に、世界中から何万人ものメタルヘッドが集まる世界最大のヘヴィメタルフェス『WACKEN OPEN AIR』へ出場できるチャンス。

当時、僕もこの現場にいたのでよく覚えている。

SURVIVEのパフォーマンスは完璧に他者を圧倒するものだった。

しかし結果、負けた。

審査員の方から、

「実力でWACKENに出てほしい」

という言葉があったのも覚えている。

納得のいかない敗戦だったが、SURVIVEは決して負けなかった。

その翌年、前述の通り、イタリアのエージェントと契約。

そして得たのは、METAL BATTLE JAPANで優勝してきたどんなバンドよりも濃密な、海外での経験。

一戦、一戦。ステージに上がっては戦い、着実に一つずつ成功を重ね、その努力の結果、世界にSURVIVEという名前を数多く、刻み続けている。

 

2012年に世界進出。

海外ツアーと日本でのライヴの合間を縫って制作され2015年にリリースされたのが、“Human Misery”。欧州のバンドのような風格と威厳を持ったダイナミックさを持ち、メタルヘッドが乗れるアグレッシヴさとメロディーとキャッチ―さを兼ね備えた快作を披露した。

海外ツアーでの経験が大いに反映され、生まれたアルバム。

そして、その後も海外ツアーを重ね、バンドの絆も深くなり、わずかな期間で制作されたのが、この“Immortal Warriors”

こちらももちろん、海外ツアーでの経験が骨となり、血となり、肉となったアルバムだ。

 

この2枚が中心となったセットリスト。

最強ではないはずがない。

 

 この夜、約1時間半。

我々フロアからステージを拝む者たちの興奮は止まることはなかった。

 

このバンド生活。

過酷な生活を直向きに進めてきたリーダー、NEMO氏は、2017年。

体調を崩し、倒れることになる。

lineblog.me

 

無事退院し、その後も予定通り、海外ツアーをこなしている今、完全復帰となったのだが、その時の経験を基に書かれた曲がある。

最新アルバムのタイトルトラックであり、MVにもなったこの曲だ。


Survive - Immortal Warriors MV

 

身体が限界を超えていたことにも気づかず、休むこともせず、バンドを走らせ続けた結果、倒れた。

一度は目の前が真っ暗になったが、僅かに光る先を見出し、再び立ち上がり、仲間と共に再始動した。

そのことを書いた曲。

これには、彼のとてつもない想いが有るのと同時に、我々一人ひとりにも何か同じように感じることもある曲ではないか。

 

「不滅の戦士」

 

この曲にはヘヴィメタルを聴く者がヘヴィメタルに求める強さ、闘争心、何があっても屈せず負けず、自分の人生を歩もうという野心が詰まっている。

 

非常にキャッチ―で、一度聴いたら忘れないコーラスがある曲。

アルバムを聴いていてもしっかりと耳に残り、ファンの皆はきっと曲の背景を想い、グッとくるだろう曲。

 

そう言えば、NEMO氏は、MCにて、SURVIVEファンのことを、
「Warrior」と呼ぼうと宣言した。

トップバッターのHELL FREEZES OVERが、ファンのことを「Hell Raiser」と呼ぶことに刺激を受けたらしい。

この呼称。

SURVIVEへの愛を持つオーディエンスという意味でも、ここで使わせてもらおう。

これから彼らのツアーに行くWarriorsの皆さんは、
是非このコーラスを覚え、バンドと一緒に歌おう!

我々オーディエンスも、バンドと一緒に「不滅の戦士」のような強い人間になった気持ちになれるし、またこんな素晴らしいショーをやってくれるバンドへの感謝の気持ちも込めて。

 

バンドとファンが作る一体感=ライヴ。

 

その力が発揮される素晴らしい曲。

 

 HELL FREEZE OVERは若いエネルギーで全快にヘヴィメタルをぶっ飛ばし、オーディエンスの心にこしたピュアなメタル愛は。

HATTALLICAが継し、モンスター級のヘヴィメタルバンドによる屈強たる曲をオーディエンスに届け、我々の心に宿ったメタル愛は最大に。

IN FOR THE KILLによりその愛は、メタルの要素の一つ、闘争心へとじた。

そしてこれら全てを包み込み、ドラマチックなヘヴィメタルショーへとびつけたSURVIVE

 

ヘヴィメタルの起・承・転・結。

 

素晴らしいバンドたちの。

素晴らしい流れによる。

音楽と生き様のドラマ。

 

メタルが好きでよかった。

メタルがあるから、また僕は自分の人生、一生懸命、戦えるし、戦ってやる。

そう誓えた夜。

 

ライヴハウスに集まったオーディエンス一人ひとりの心にそういう言葉が生まれたのではないか。

ライヴに行き、得たエネルギーで、それぞれ人生を、それぞれの手で花開かせる。

 

こうしてヘヴィメタルを中心にバンドが、ファンが繋がり、人生が前向きに動き出し。

再び、ライヴハウスで皆が集まる。

このサイクルを一つずつ重ねていけば、メタルの炎が消えることはない。

 

SURVIVEは、楽器という武器を手に、

戦乱のこの世の中を、ヘヴィメタルで生き残って(=SURVIVE)きた。

 

見事な中堅バンドは、生み出した曲を届けに日本全国を廻る。

そして新たな海外ツアーも控えているようだ。

 

今後、SURVIVEはどのようにメタルを日本中に広げ、世界にどうSURVIVEを轟かすのか。

楽しみでしかたない。

 

 

【イベントのダイジェスト動画】

https://www.facebook.com/survive333/videos/2705859362817972/

https://www.facebook.com/survive333/videos/2008267802604235/

 

HUMAN MISERY

HUMAN MISERY

 
IMMORTAL WARRIORS (イモータル・ウォリアーズ)

IMMORTAL WARRIORS (イモータル・ウォリアーズ)

 

  

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【SURVIVE~血と汗と努力の結果魅せる新作”Immortal Warriors”リリースツアー初日のよる・前編:HELL FRFEEZES OVER/HATTALLICA/IN FOR THE KILL】

昨年、結成20周年を祝う大々的なショーを行ったヘヴィメタルバンド、SURVIVE

見事なショー、完璧な王者たる姿を見せつけ、日本に、いや、世界にその名を轟かすSURVIVEの雄姿に、集まったファン皆で拳を上げた。

 

その20周年ライヴ直前にリリースされた、7枚目のアルバム“Immortal Warriors”は、彼らのバンドとしての経験があったからこそ生まれた音であり、ヘヴィメタル愛に満ち溢れた傑作に仕上がった。


SURVIVE - Immortal Warriors Crossfade

 

20周年走り続けてきたバンド初の、約5か月という長期休暇。

心身共にゆっくりと休め、充電。

バンドの中でもライヴへの欲が溢れ出した2019年2月11日より、

このアルバムリリースを祝し、日本中のメタルヘッドの前で披露するツアーが、

ここ渋谷からスタートした。

 

20周年ライヴのMCにて発表されたこのツアー初日。

HELL FREEZES OVER, HATTALLICA, IN FOR THE KILL―その協力過ぎるラインナップにワクワクし、早くこの日はこないかと僕は待ち望んでいた。

傑作を演奏するSURVIVEを観たいのももちろんだが、この3バンドもとてつもなく凄いから。

 

この日の模様を、トップのバンドからラストまで僕なりに振り返ってみよう。

 

【HELL FREEZES OVER】


HELL FREEZES OVER - WRITING ON THE WALL ("SPEED METAL ASSAULT" Tour Last Show, Tokyo, 2018)

完璧、完璧!本当に完璧!

完全にヘヴィメタルはカッコいいんだぞという想いを、来場したオーディエンス皆の心にぶつけてくれた。

昨年リリースしたEP“Speed Metal Assault”の4曲に新曲を織り交ぜた約30分のショーは、この後続く諸先輩方への遠慮もない、自分たちのステージをやってのけた。

まだ20代という若さならではの体力や無鉄砲さ、そして、ヘヴィメタルへの純粋な愛をこれでもかと見せつけたショー。

セットの緩急も、フォーメーションも上手く、自分たちの特徴となりたいバンドとしての姿をしっかりもっているから、観ていて一瞬たりとで、退屈な瞬間は無かった。

 しっかり研究し、練習している。

彼らの素晴らしいところは、自分たちの大好きな音楽を、流行に流されず純粋に愛しているところだ。

僕も32歳という年齢の為、学生の頃流行っていたのはHIP-HOP。メタルを聴く同級生はほとんどいなかったが、そんな僕よりももっと若い彼ら。メタル好き、クラシックなロック好きな友達はほとんどいなかったと想像できる。

しかしどうだ、このパフォーマンス。

しっかりとロックの歴史を聴き込み、ハードロック・ヘヴィメタルがメインストリームだった80年代の音、それ以前の音も聴き込んでいる。きっと学生の頃も楽器の練習に明け暮れたのだろう。

純粋に直向きに、流行や周りに流されず、愛する心。

そして自分たちが大好きな音で、一人でも多くの人を楽しませようと、バンドの見せ方をとことん研究し、笑顔でパフォーマンスする…

 

彼らの作るライヴハウスの空気は、ステージもフロアも、楽しいという言葉でいっぱいだ。

 

 よくある誰かを潰す、対バンを負かすではなく。

会場にいる皆とヘヴィメタルで共に笑顔になろう、楽しもうっていう平和な空気を作り。

ヘヴィメタルへのピュアな愛を、今日この夜、ライヴハウスに集った者の心にこした。

 

【HATTALLICA】


HATTALLICA Master of Puppets

ヘヴィメタルモンスター、METALLICA。

1990年代に全米アルバム総売り上げ4位、2016年までに世界中で1億1000万枚を記録する、35年以上に渡り、世界を魅了し続けたモンスターバンド。

(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%AB

このようなアグレッシヴで、攻撃的な音楽にも関わらず、ちゃんと世界中で認められ、支持され、世界中の巨大なアリーナ、スタジアムでプレイされるのだから、ヘヴィメタルも立派な音楽である。

METALLICAのファンは無数にいる。

もちろん、ここ日本でも、だ。

 

しかしながら、そこまで超弩級なバンドになると、そう簡単に来日できず、日本公演も長らく実施されてない。

新譜がリリースされたのに、隣の韓国でライヴをやったのに、

日本には来なかった。

 

そんな時、僕らファンの欲求を満たしてくれるのが、カバーバンド。

それも本家METALLIAから公認を受けているのだから、ホンモノの音を届けてくれること間違いない。

Kirz Hammet氏のリードギターは振る舞いもソロもカークソックリ。

Minolson Newsted氏の威圧的なベースピッキングに、表情と声で魅せる怒号のコーラスはジェイソンそのもの。

James Hirofieldは、本家METALLICAのジェームズさながら、声とパフォーマンスでヘヴィメタルヘッドを先導するフロントマンだ。速いギターリズムも正確でブレることなくいのも、風格ある声も、表情にも安定感がある。

 

“Battery”, “Creeping Death”, “Seek and Destroy”という定番曲から、“Trapped Under Ice”というカバーバンドだからこそできるレア曲。そして最後は“Master Of Puppets”と、メタルヘッド誰もが大好きな初期メタリカナンバーの連続で、どの曲でもオーディエンスは大合唱。

僕らメタルヘッドは皆笑顔になり、ヘヴィメタルが大好きなんだと再認識し、心は高鳴っただろう。

おっと、1人忘れていた。

ドラムスのHitoshi Urlichは、しっかり丁寧に、曲を再現していたし、彼のおかげでバンドのグルーヴはまとまり、一つの大きな塊となり、攻めてきたんだが。

実際、METALLIAがリズム丁寧に攻め込んできたら、HATTALICAのような音になるんだと、僕はひとり心の中でニンマリとしていた。

 

HELL FREEZES OVERがこしたピュアなヘヴィメタルへの愛を、

HATTALLICAは、ダイナミックなヘヴィメタルクラシックで次のIN FOR THE KILLへ継し。

また、ハードロック・ヘヴィメタル史に刻まれる攻撃的でドラマチックな音楽を。

この夜、この渋谷のライヴハウスへ、伝した。

 

【IN FOR THE KILL】


IN FOR THE KILL : CHAOS (Official Music Video)

溜まりに溜まった怒りを殺傷力満点のヘヴィメタルでぶった斬るカタルシス…

 

ずっとずっと感じたかったパワーは、これだ!

 

IN FOR THE KILLがまだ誕生したばかりの2013年。

錦糸町Rebirthでのライヴを、僕は偶然にも観ている。

その頃は、今とは違うドラマー。

気迫やキレのいいリズムを感じたものの、まだまだ手探り、といったところであった。

 

4年後の2017年。

満を持して生み出された1stアルバムは、発表前から楽しみにしていて、インタビュー記事を読んではワクワクし、期待を胸にしていた。

確か発売後すぐに買ったそのアルバム、”IN FOR THE KILL”は、手にしたその日から今まで、もう100回以上聴き込んでいる。

 

不甲斐ない自分に悔しくなり、もっと強くなりたいと感じた時。

仕事で、生活でムカつくことがあった時。

もっと強く大きくなろうとトレーニングする時。

ジョギングしている時。

強くなろうと腹を決める時。

 

いつも聴いているヘヴィメタルアルバムの一枚。

IN FOR THE KILL

 しかしタイミングが合わず、なかなか観る機会が無かったのだが、やっと今夜観られる。

約1年3か月聴きまくった音をやっと、体験できる。

 

SURVIVE20周年のワンマンで、ツアー初日渋谷サイクロンでの詳細が発表された時。もちろん、HELL FREEZE OVERやHATTALICAにも心躍ったし、上述の通り楽しんだけれど、IN FOR THE KILLの発表は心底嬉しかった。

 


IN FOR THE KILL - In For The Kill [teaser]

 

 

約30分強のパフォーマンスは、僕が想像した以上、期待を遥かに上回るものだった。

怒りやパワーが全開で、メンバー4人誰もがアクセル踏み込み、奥歯噛み締め力いっぱいに鬼の形相で、音で全てをぶった斬る。

重く黒いシンプルなギターで渋く重く速く斬り込むRyosuke氏。特にスローなパートにおいて、大きな体全体でバンドの世界に浸りギターを揺らす様が、孤高の武士のようだった。

僕はヴォーカルとベースの間に陣取り、最前で堪能していたのだが、そこでブルンブルン僕の身体にぶつかってきたのは、ベースの波。音を感じ、目を見開くと、ベースの太い弦の揺れが見えた。

 

生の音、これだ!

作り込まれた機械じゃない、生の音がほしい!

演奏する姿を観られるのは、ライヴに参加した者の特権だが。

それを特に感じたのはドラムス。

こんなトリッキーなリズム、複雑なことをやっていたのかと感じ、フロントで暴れる3人の向こうで直向きにドラムを叩く姿に、じっくりと見入った。

 

鬼気迫る表情で空気を切り裂くようなシャウトを聴かせるヴォーカルはIna氏。

表情、声、身体いっぱいにシンプルに攻め込むその姿は、カリスマ性に満ち溢れている。

タイトルトラックで聴けるが実は低音も魅力。

次回作ではそんな低音を押し出した、ブルータルな曲も加わったらより一層アルバムの幅も広がるし、面白くなりそうな…と一人妄想。

 

ラストはなんと新曲!

1stアルバムも速い曲だらけだったが、それを超える速さじゃないか?

中間にミドルテンポのグルーヴパートもあり、カッコよさこの上無し!

 

この5月には主催企画も決まったとのこと。

今後の活躍ももちろん、追いかけていこうと心に決めた素晴らしいヴァイオレントショーだった。

(参照:https://twitter.com/INFORTHEKILLJP/status/1095282236759236610

 

HELL FREEZES OVERがオーディエンスの心にこしたピュアなヘヴィメタル愛は, HATTALLICAが継し、最大化。IN FOR THE KILLは、その愛を闘争心へと、ヘヴィメタルの要素の一つ、怒り剥き出しのパワーへとじさせた。

そして、本日のメインアクト、SURVIVEが登場する。

 

SPEED METAL ASSAULT

SPEED METAL ASSAULT

 
IN FOR THE KILL

IN FOR THE KILL

 

  

#survive #immortalwarriors #heavymetal #hellfreezesover #hattallica #inforthekill #音楽ライター監督 #anotherstyleformusic

【WORLD END MAN 1stアルバムリリースパーティー~雪降る新宿に燃え盛る地獄エンターテイメント】


(参照:http://9spices.rinky.info/event/2019-02-09-2/

やっぱり経験。

努力を重ね、たくさんの経験を積んだ結果が人を大きくするし、最強にする。

そんなことを学んだ、WORLD END MANの1stアルバムリリースパーティー@新宿について、その様子を書いていこう。

 

 雪が舞う2月の新宿。

闇夜に白い雪がロマンチックに輝く空の下の地下世界では、残虐なエンターテイメントが繰り広げられ、参加者の心は、身体は、燃え盛っていた。

歌舞伎町にあるライヴハウス、ナインスパイスは、地獄という名のテーマパークと化した。

 

2019年2月9日。

この夜は、WORLD END MANが昨年12月に発表した、素晴らしくブルータルでえげつないのにキャッチーなアルバムのリリースパーティー。

バンド、及び、昨年12月リリースした待望の1stアルバムについては、本ブログでも取り上げたので、こちらをお読み頂きたい。

今回のブログでは、彼らの圧巻のパフォーマンスに焦点を絞り、書いてみよう。

 

まずは一言。

WORLD END MANのアルバムを気に入った方、彼らのライヴを観に行きたいな〜と少しでも思った方。そして、日頃の生活で溜まったストレスを爆発させたい方。

彼らのパフォーマンスを肌で感じにライヴハウスへ行こう。

間違いなく満足できる最高のショーが見られるから!」

 

やっぱホンモノになりたかったら、数をこなすこと。

それも質の高い数。

思考錯誤して、高品質な経験を積めば、それは誰にも負けない力となり、本番でエグいパフォーマンスとなる。

  

19歳で渡米し。本場アメリカのデスメタルに身を置き音楽生活スタートさせたヴォーカルKiyo氏。

海外生活なんてただでさえ生き抜くのに必死だろう、ましてやアメリカだ。

英語がきちんと喋れないと舐められるし、生活なんてやっていけない。

そんな国で過酷なバンドの世界、それもデスメタルに身を置き、バンドの顔となるシンガーとして活動していた。

そこできちんと結果残し、バンド仲間ができたから、彼は海外の仲間であるCarnal Decay日本へ呼び、東京大阪ツアーもやってのけるし、WORLD END MANは海外でも注目され、欧米のデスメタルフェスに呼ばれ、欧州ツアーも実現させる。

 


(参照:https://toppamedia.com/news-world-end-man-eu-tour/

 Carnel Decayとのツアー、欧州ツアーの全記録は、Kiyo氏のブログにて確認頂きたい。

凄い濃密なツアーであること、各地で大いにWORLD END MANは盛り上がったことが分かる。

僕がここで知ったように述べるのも大変失礼な話だが、想像するにその苦労はかなりのものだろうし、切り抜けてきた根性と努力は尊敬に値する。

そうして闘ってきた結果がこのパワーなんやと思うと、書かない訳にはいかなかった。

 

ただ凄いんじゃない、そこには理由がある。

 

もちろんフロントマンだけ良くてもショーは成功しない。

彼に呼応する楽器陣も只者ではないんだ。

 

音源を聴く限り、かなりの音数で、ヘヴィな歪みを効かせては悪い音を出すバンドだ。

複雑な転調も多数。

こういうヘヴィで速いバンドはいくつもライヴハウスで観たことがあるが、どうも音が潰れたり、何をやっているのか分からない傾向にある。

しかしWORLD END MANのプレイヤーたちは、一つ一つ音を丁寧に聴かせるから、曲の輪郭もはっきり分かる。

だから、彼らのデスメタルの持ち味、

『強烈にブルータルなのにキャッチーで飽きず、乗れる』

がライヴでも体感できる。

 

演奏者4名のテクニックに裏付けされる個人として、バンドとしての練習量、センスにも脱帽すると同時に、

このキャッチーさ…。ん、デスメタルの入門アルバムとして言われるのも納得!

オーディエンスの盛り上がりもかなりのもので、この地獄みたいな音世界を楽しんでいる。

暴れ回る閻魔大王を観て、地獄民は皆笑顔で狂喜乱舞するという地獄絵図。

これがWORLD END MANがライヴハウスに作る世界であり、オーディエンスは皆笑顔になる。

ブルータルだがキャッチ―、地獄だがエンターテイメントとは、こういうこと!

 

2018年欧州ツアー時の映像を見つけた。

この日演奏された曲もこの動画で確認できるので、是非、この文章と共にご覧頂きたい。

彼らのパフォーマンス力、そして、海外でも観客を沸かせる力があることを証明できる。


WORLD END MAN - Brute 20th anniversary / indoor death metal festival


World End Man dBs Utrecht NL 26 8 2018 snippet 4 00707

 

そんなWORLD END MANが対バンに選んだのは、この4バンド。

僕は今夜WORLD END MAN自体を初めて観るのだが、この4バンドも初めてなので、自分の純粋な反応を見てみようと、事前に音をチェックすることも無く、挑んでみた。

 

【Sable hills】


Sable Hills - "The Chariot" (Official Music Video)

巧い、ん、巧い!

所謂メタルコアって呼ばれるバンドは、どうもまだ馴染みがなく。

似たようなゴツい、メカニカルなリズムで、デスヴォイスで歌い上げるバンドばかりであんまり個性がないと思っていたけれど。

このバンドは、メロディーがしっかりあるし、曲調もいろいろ引き出しがあり、観ていて飽きなかった。

ギター2人のハーモニーもピッタリ揃うし、上手の7弦ギターのトーンか綺麗でギターソロもストーリー性がある。

今後注目していこう!

toppamedia.com

 

【Earthists】


EARTHISTS. - LEAVES (Official Music Video)

いくつもの複雑なリズムを巧みに織り込み、知的に攻めるスタイルは、凄いけど。

哲学的な様相は、研究していけば面白いんだろうけど。

キャッチーさがなく、この日のオーディエンスは、ついていけなかった様子。

また曲が似たり寄ったりで、ショー全体に起伏を感じられなかった。

 

独特の世界観を持っていると聞いたので、非常に楽しみにしていて期待が高かっただけに、残念。

 

海外での経験もあり、海外のレコード会社と契約しているし、フルアルバムは2枚も出しているから、実力はあるはず。またの機会にしっかりと!

 

www.earthiststokyo.com

 

【BLIND SIDE】


BLINDSIDE "Never Feel Our Pain"(Official Liveclip)

 

暴走ハードコアバンドの登場に、オーディエンスが大爆発した!

 

暴れたい…って人たちが多くいたこの夜。

SABLE HILLSやEARTHISTSで今一つ動けなかったが、初見でも分かる、暴れ易いサウンドを爆音全開でぶっ飛ばしてくるハードコアバンドに会場内は大いに盛り上がった、

モッシュはデカイし、腕振り回すウィンドミルやる人、回し蹴りする人らが何人も。挙げ句の果てにバンド仲間がマイク取ったり、ヴォーカルが客席にダイブしたりと、いい意味で大混乱!

曲調と異なり、ヴォーカルの方は非常に礼儀正しく、観ていて気持ち良かった!

 

【Victim of deception】


Victim of Deception / Mortal Prediction (Official Audio Stream)

んーリハーサルできなかったのか、セットチェンジでかなり時間を要した。

ヴォーカルチェック多数…そして始まれば。あれ?ヴォーカルの声が完全に埋もれている。

熱心なファンもステージ前にいたから、本来の彼らの力はもっとあるんだろうけど。

この日は難しかった。

また次回観る機会があれば、本来の力をぶつけてほしい、という感想をこの日は持ったのだが、いろいろと調べていくと、若いが実力があり、また深い哀しみを乗り越えて活動しているバンドとのこと。

きっとまたどこかで観る機会があるだろう。

状態が良い、彼らのパフォーマンスを一度、観てみたい。

 

そしてこの後、満を持して、WORLD END MANの登場。

オーディエンスの大熱狂とバンドのパフォーマンスの充実っぷりは前述の通り。

 

ほんま期待以上のショーに大満足。

また近いうちに彼らのライヴを観る予定ができた。

その日まで、デスメタル入門アルバムである彼らの1stアルバム、”Use Your Knife”を引き続き、聴きまくろう。

 

大阪でのリリースパーティー時の映像です。

この爆発…きっと皆さん、生で観たくなったでしょう。

 

USE MY KNIFE

USE MY KNIFE

 

 

#WORLD END MAN #useyourknife #deathmetal #sablehills #eaerthists #blindside #victimofdeception #音楽ライター監督

【Church Of Miseryワンマン2018~クリーンに綺麗に泥酔するには彼らの音楽を~】

【Church Of Miseryワンマン2018~クリーンに綺麗に泥酔するには彼らの音楽を~】

参照:https://www.facebook.com/churchofmiserydoom/photos/a.576524699069444/1889364137785487/?type=3&theater

快楽を求めた結果、法を犯してしまい、逮捕。なんてニュースをたまに見聞きするけれど。

皆、音楽を聴こう、音楽を!

音楽は芸術品。

音楽はミュージシャンの表現の賜物であり、皆が楽しむエンターテイメント。

音楽は合法。

どんなに浸って没頭して楽しんでも、何の問題も無い。

少しのビールやウイスキーを楽しみながら、心地良い音楽に酔いしれよう!

音楽に身を任せ、揺れ、踊り、走り、拳を上げ、叫び歌うんだ!

何の問題もなく、クリーンに綺麗に、快楽を感じる方法は、音楽を楽しむこと。

レコードを聴こう、そして、ライヴハウスへ行こう。

音楽の種類も多種多様なので、気持ち良い具合もいろんな類があるが、今日ご紹介するのは、その中でも異様で刺激的。

最初こそ取っ付き難いかもしれないが、ハマればもう抜け出せず、泥酔してしまうような音楽。

それは、Church Of Misery

世界ツアーや海外のフェス参戦も何度も行ってきた、日本のロックンロールバンド。

2018年ラストライヴは、12月22日(土)に渋谷cycloneで開催された、彼らのワンマンだった。

そこで感じ得た空気、雰囲気、心地良さを振り返り、この手の音楽を聴いたことのない音楽ファンの皆さんに、音楽で酔っ払えるバンドを紹介します。

(参照:http://www.churchofmisery.net/news.html

ハードロック・へヴィメタルという音楽自体、マイノリティーだが、彼らが属するドゥームメタル、ストーナーロックと呼ばれるジャンルはもっとマイノリティー。

メタルファンでも聴かない人が多いジャンルだから、一般の音楽ファンの皆さんは聴いたことも無いし、イメージもつかないと思う。

簡単に言えば、

「遅いことを美学としたロックンロール。ゆっくりゆっくり、轟音が五臓六腑に響く音楽」

僕なりにイメージで言うと、

「ウイスキーのお湯割りを一口呑むと、脳みそから爪先まで酔っ払うような音楽」
という感じ。

アルコール度数高めの刺激的な飲料。

欧米人に比べあまりアルコール耐性の強くない日本人にとって、最初は慣れないが、
ハマれば一途に好きになる酒。

それを水やソーダではなく、お湯で割ることで、まろやかさととろみが増し、情熱が強くなる。

それをゆっくり、じっくりと口から全身へ注ぎ込み、じわりじわりと味わう。

さすがアルコール40度の酒、たまにピリッと刺激を感じる。

少し酔ってきたかな?というタイミングで踊ろう、仲間たちと頭を振り、身体を揺らし、ステップを踏むんだ。

すると心地良くなり、顔は赤く笑顔に、身体は暖かく気分最高…

こんな感覚になれる音楽が、ドゥームメタルと呼ばれる類であり、今回紹介するChurch Of Miseryだ。

結成23年目。

メンバーチェンジを繰り返すも、ベースでありリーダーのTatsu Mikami氏を中心に走り続け、ドゥームというジャンルの第一人者であるリー・ドリアン率いるレーベルからもアルバムをリリースし、世界中のフェスを廻り、ツアーを繰り返すバンド。

海外でも熱狂的なファンが非常に多く、今回のワンマンは渋谷の老舗ライヴハウスではあるが、外国人のお客さんが大勢いた。

まずは彼らの音楽を聴いてもらおう。


Church of Misery / El Padrino (Adolfo De Jesus Constanzo) Live at 20000V 28 Dec 2013

じわりじわりと重い音が脳内を蝕んでいき、ヴォーカルが刺激を与える。

5分ほど経ち、Church Of Miseryの音楽による侵食が終わると、突然古き良きロックンロールのテンションに変わり、心躍らす。

ギターはブルージーに駆け抜け、ベースは浮遊する。

気づけば、僕らリスナーは頭を振り、左右に、上下に跳ねながらリズムを取り、踊り明かしている。

彼らの音楽性の魅力が凝縮された一曲。今回のワンマンもこの曲からスタートした。

どうだろう。

僕が書いた「ウイスキーのお湯割りで酔っ払う」感覚をお分かり頂けただろうか?

彼らはライヴでどんどん曲を広げていく。

グルーヴを感じ、気の赴くままに弾き続ける。即興演奏の妙だ。

実は、彼らの音楽はドゥームというジャンルの中でも意外と取っ付きやすい。

それは、

①ドラムス、②ギター、そして③曲が、1960年代~70年代に世界中を楽しませたハードロックバンドに非常に近いからかなと、今回ライヴを観て再認識した。

【①ドラムス】

どれだけギターやベースが即興で延々と弾き続けてもしっかりと着地できるのは、一定のリズムをキープするドラムスのおかげ。とは言っても決して機械的なリズムマシンではなく、非常にふくよかで柔らかく、有機的。

世界中を魅了した伝説のハードロックバンド、LED ZEPPLINのドラマー、ジョン・ボーナム。多くのロックドラマーが影響を受けた彼のドラムスに似ている。

【②ギター】

ギターソロをじっくり聴いてみよう。非常にブルーズの影響を感じる。

もっと言うと、ブルーズを基調としたハードロックバンドだ。

まさに、この夜、ギターのYasuto Muraki氏が着ていたGRAND FUNK RAILROADという1970年代に大活躍したアメリカの骨太ハードロックバンドだ。

この時代、多くのこの手のバンドが世界中を魅せたのだが、同じ匂いがした。

また、左手の指に小瓶を嵌め、スライドギターまでカマすんだから、最高!!

我々は、気持ち良い高揚感のあるブルーズに笑顔で燃えていく。

【③曲】

ドゥームバンドの中には、延々と遅い重い音楽を繰り返すタイプも多いが、彼らは違う。

けっこう起伏に富んだ展開を見せる曲が多く、旅をしているような感覚に陥るんだ。

つまり、Church Of Miseryは、ロックンロールバンド。

これら3点から、意外にも1960~70年代に世界中で楽しまれたハードロックに通じる点が多いことから、Church Of Miseryの曲は親しみ易く、

オープニング曲で心を掴まれたらもう後は魂を預けるだけで、2時間があっという間に過ぎ去った。

さてさて、残るは、④ベースに⑤ヴォーカル。

【④ベース】

基本的に楽曲の基礎を築く楽器なのだが、ドラムスと同様、ベースも有機的。

ゴリゴリ、ブリブリとした音でしっかりとリズムを刻むのだが、真逆の自由さを感じさせる。

心の、感情のままに暴れ回る。4弦の楽器から音が飛び上がり、会場の空気全体を揺らし、聴き手の魂を浮遊させるリズムを作っている。

ギターやベースのエフェクター(音を加工するもの)に、「ワウペダル」というものがある。

これは、空気を混ぜて、音をゆがませるのだが、ベースのTatsu Mikami氏は、めちゃめちゃワウペダルを踏みまくり、これでもかとばかりに音を浮遊させる。

また、弾き方も面白い。

左手の弦を掻き鳴らす手も、親指と人差し指でピックを持ち掻き鳴らしながら、小指や薬指も使い、非常に器用にベースを演奏する。

こんな自由なのにバンドはブレず、統一感があるのは、さすが息の合った熟練者集団といったところ。

【⑤ヴォーカル】

オーガニックで柔軟なヘヴィ極まりないロックンロールに浮遊感溢れるリズム。

これらをバックに、ヴォーカルは曲に、狂気な凶器であるパフォーマンスを与える。

ヴォーカルであるが、ポイントは声だけではない。

【其の壱】

パンキッシュで、吐き捨てたような声。

【其の弐】

ジャンキーのような振る舞いは、背中に受ける演奏に酔っているよう。ウイスキーに似た毒のある曲が身体に染み込み、千鳥足、フラつき、時に膝から崩れ落ちる。

【其の参】

時に我々観客に黒魔術をかけるような仕草をするのだが、これは新たな刺激、テルミンを演奏しているのだ。

テルミンとは、1919年ロシアで生まれた電子楽器で、空間に手をかざし、幻覚のような音を出す、人工的なのに神秘的な楽器。

テルミン - Wikipedia

テルミンの音を聴いてもらおう。

テルミンを使っているロックバンドはたまにある。

海外では、ハードロックの元祖にしてレジェンド、LED ZEPPELIN。

そして現代ブラックミュージックシーンの重要人物であり、SUMMER SONICにも出演経験のあるD'Angelo。彼らのテルミンの使いっぷりは、こちらのサイトで!

日本では、人間椅子。

青森出身でカルトなテーマでオーソドックスな70年代ハードロックをプレイする、今年31年目のベテラン。一瞬ではあるが、テルミンを演奏している映像を見つけた。


人間椅子 ライブ盤(CD2枚組)「威風堂々~人間椅子ライブ!!」

1分14秒から数秒だが観られる。

テルミンによるノイズを巧みに操り、宇宙空間のような幻覚を表現した。

これらChurch Of Miseryの魅力を踏まえ、最後に、この夜に演奏された曲の中からいくつかの映像を観てもらおう。

Church Of Miseryファンの方々は、お馴染みの楽曲かもしれないが、楽しみ方を知っているので、身体が自然と踊り始めるに違いない。

Church Of Miseryが初めての方は、まず、構えることなく聴いてほしい。そして心を、身体を、委ねてほしい。

これが、音楽に酔うということ。クリーンに、気持ちよくなる方法だ。


Church of Misery - Killfornia/I, Motherfucker || live @ Roadburn / 013 || 14-04-2012


Church of Misery "Brother Bishop" (OFFICIAL VIDEO)


20171223 Church of Misery at Shibuya Cyclone 1/2

“Confessions of an Embittered Soul (Leonarda Cianciulli)”
“River Demon (Arthur Shawcross)”Live @ Shibuya Cyclone 23rd Dec, 2017

2曲続けての映像。2曲目は特に好き。なんてったって、踊りまわれるから!

クラブでかかったら、最高にテンション上がるんやけどな~笑


Church Of Misery - Murderfreak Blues
最後はテルミンも堪能できる、へヴィでスローなナンバーを。

この夜のライヴも、これが本編ラストだった。

この次、1度目のアンコールで2曲演奏するも声援が鳴り止まず。

2度目のアンコールでは、ドゥームメタル創世期から活動するレジェンド、SAINT VITUSのこの曲で締め!


Saint Vitus - War Is Our Destiny (Official Premiere)


#churchofmisery “doommetal #stonerrock #チャーチオブミザリー #ドゥームメタル #ストーナーロック #酔っ払う #ウイスキー #音楽ライター監督 #anotherstyleformusic

【方程式のない音楽世界、King Crimson/Uncertain Times Japan Tour~ある一日を振り返る~】

音楽ファンの皆さんへ。

好奇心旺盛で、新しいことを知るワクワクが大好きな人へ。

普段、J-POPや洋楽でもメジャーな音楽やダンスミュージックをよく聴く人へ。

 

そんな人たちにうってつけの音楽がある。

プログレッシヴ・ロック。

1960年代後半、欧州を中心に誕生し、北米でも盛り上がり、世界中に広がっていった。今の尚、進化を遂げ、世界中の人を魅了し続けているジャンル。

その名の通り、ロックを基調とした音楽だが、攻撃的というより、挑戦的。

ジャズやブルーズ、クラシックな音色やオーケストラ、はたまた、映画のような世界観など、ありとあらゆる音楽を吸収し、革新的(=プログレッシヴ)な音楽を発明していくジャンル。

 専門用語をあまり使いたくないし、ジャンルに縛られず、広く音楽として語りたいのだが、今日は許してほしい。

 プログレッシヴ・ロックというジャンルに属するバンドは、多種多様。バンドそれぞれがジャンルといっても過言ではない。

例えば、普段我々が耳に慣れているポップス。

これら音楽はおおよそ、流れというものがある。

「Aメロ→Bメロ→サビ」

ただし、このプログレッシヴ・ロックの世界、そんな決まった進行が無い!

そして、曲によっては、10分、20分、30分…はたまた、レコード1枚50分で1曲なんてものもある。

どんなバンドでも超絶技巧のテクニックが聴かれ、そのメンバーで紡がれる音楽は、次に何が来るか予想がつかない!

そして楽器も多種多様。サックスやフルート、ホイッスル、メロトロンにテルミン、シタール…

「このリズムの先には何が来んの!?」

「おいおい、ロックやのにフルート、サックスが出てきたで!」

こんな感じで、好奇心を駆り立てられ、ワクワクが止まらない音楽。

それが、プログレッシヴ・ロックの世界。

 中には取っ付き難い、難しい音楽もあるが、けっこう馴染み易いものが多い。

というか、好奇心があればハマれる、それがこの世界。

世界でもけっこうファンが多い。

英国のPink Floydが1973年にリリースした8枚目のレコード、”Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)”は、アメリカのビルボード200というチャートに15年間(741週連続)チャートインし、ギネス記録を樹立した歴史的なロック作品である。
(参照:クリムゾン・キングの宮殿 - Wikipedia)

(参照:https://www.creativeman.co.jp/artist/2018/12KingCrimson/

 そんなプログレッシヴ・ロックの仲での重鎮。

英国のKing Crimsonというバンドの日本ツアーを観てきた。

1968年結成と今年結成50周年。結成翌年にレコードデビューなので、来年はデビュー50周年となる大ベテランが、日本を横断する。

ここ最近では異例、11月27日から12月21日まで約3週間の大規模な日本ツアーをやってのけた。

北海道、宮城、東京(7日)、名古屋、石川、大阪(2日)、広島、福岡の大巡業。

この時代、ここまでの規模でツアーする来日バンドはいない。

どこも、2,000~3,000人規模の会場で、追加公演も出ている訳だから。

 

そしてもう一つ、このバンドのことを知らない人に言っておきたいこと。

彼らは、あの世界一のロックバンド、The Beatlesを首位から陥落させたバンドなのだ。

デビューアルバム“In The Court Of The Crimson King”は、

「ビートルズの『アビイ・ロード』をチャート1位から蹴落としたアルバム」

と言われている。実際には、全英オフィシャルチャートでは最高5位、全米ビルボードチャートは28位らしいのだが、そう言われてもおかしくないくらい、芸術性に富んだ、誰にも創造できない、想像つかない、美しさと恐怖と狂気を兼ね備えた作品だった。(参照:クリムゾン・キングの宮殿 - Wikipedia

 彼らの音楽の何がそこまで人を魅了するのか。

リーダーであるロバート・フリップがこの50年間、絶えず挑戦を続け、様々な音楽を吸収し、バンドを進化し続けたこと、ミュージシャン全員が卓越した技量を持っていること、そしてその個性を巧く統合させ、一つの巨大なモンスターをステージ上で創造すること。

こういったようにバンドの凄さを言葉に表すことはできるが、僕よりも圧倒的にKing Crimsonを聴き込んでいる人、知識を持っている人は沢山いると思う。

そこで、僕のブログの原点に立ち返ろう。

これは、音楽をジャンルレスとし、「音楽=耳で観る映画」と考え、例えばメタルの話をしたとしてもメタルファンだけではなく、音楽ファンに届ける文章を書くことをテーマとしたブログだ。

つまり、どんな音楽ファンでも想像でき、面白そう、聴いてみたいと思ってもらえるブログを書くこと、これがテーマ。

 ということで、今回は、僕が観た12月17日(月)渋谷オーチャードホールでのセットリストを振り返り、YouTube映像と共に、曲を紹介していこうと思う。

なんてったって、「Uncertain Times(不確かな時代たち)」と銘打ったツアー。

50年のキャリアのどこかを切り抜いたライヴではなく、半世紀を網羅したもの。

このセットリストを伝えればきっと、どんなバンドか、どんな音を創造し、長きに渡り、世界中を魅了し続けてきたのか、お伝えできると思う。

 振り返る前に、僕のKING CRIMSON体験した感想を一言。

「音楽史を一気に観た気がした。人類誕生の頃、たぶん類人猿たちの音楽は多種多様なものを叩くリズム。で、弦楽器、管楽器、ピアノが生まれ、オーケストラとなり、ジャズが生まれ、ロックが生まれ、現代の時代性の中に全部突っ込むと、こんな幾何学模様みたいな音楽が生まれるんやなー」

ということで、行ってみよう!

 

まずは、リーダー、ロバート・フリップ御大からメッセージ。


Robert Fripp from King Crimson Video Message to Japanese fans

続いて、今回のラインナップ。

Robert Fripp – Guitar
Jakko Jakszyk - Guitar, Vocals
Mel Collins - Saxes, Flute
Tony Levin - Basses, Stick, Backing Vocals
Pat Mastelotto - Acoustic And Electronic Percussion
Gavin Harrison - Acoustic And Electronic Percussion
Jeremy Stacey - Acoustic And Electronic Percussion, Keyboards
Bill Rieflin - Mellotron, Keyboards, Fairy Dusting

(参照:https://www.creativeman.co.jp/artist/2018/12KingCrimson/

セットリストはこちらを参照しました。
King Crimson Concert Setlist at Orchard Hall, Tokyo on December 17, 2018 | setlist.fm

 

1曲目:Hell Hounds Of Krim


King Crimson drummers solo, Elstree, 2014

世界中何万、何億とあるバンドと違う点がこれ。

一番奥に陣取るドラムスが、最前にある!それも3セット!

彼らによるリズムで1部、2部共にスタート。

思えば人類の初めての楽器は打楽器。骨や石、木を何かにぶつけ、音を作り、それが連なりリズムとなる。仲間とリズムを作り合って、ワクワク楽しむ。

2曲目:Discipline


King Crimson - Discipline (from 2012 DVD Live in Argentina 1994)

ビミョーに音をずらしながらユニゾンするギターとチャップマン・スティックとドラムス。この異質なリズムが何とも心地良く、冒頭の2曲のリズムはゆっくり、ゆっくりと観客の魂を引っこ抜き、ホール内上空でもてあそぶ。

3曲目:Cirkus


KING CRIMSON - CIRKUS - LIVE AT JACKSONVILLE - 1972

ここでやっとヴォーカル登場。

1曲目、2曲目のリズムで完全に魂はKing Crimsonに持ってかれ。この優しいヴォーカルが入り、もう我々観客の顔はうっとり。

 

4曲目:Lizard(Bolero, Dawn Song, Last Skirmish, Prince Rupert's Lament)


King Crimson - Lizard - Lizard Part 2/4 (Bolero)

フルート、サックスが光る。

5曲目:One More Red Nightmare


King Krimson: One More Red Nightmare

ヘヴィなリズムと挑発したヴォーカルラインで、観客を嘲笑う。

6曲目:Red


Red - King Crimson (Live in Japan) (HD)

大学の頃、中古レコード店で何気なく買ったこのCD。このバンドとしては珍しい3人編成期(ゲストミュージシャン有)だが、ライナーを読むと面白い言葉が。ロバート・フリップは「メタル」と評していた。

「KING CRIMSONのどこがメタル?」

と思っていたけど、今回聴いて深く納得。ゾクゾクと迫りくるヘヴィなギターを中心としたリズムは巨大なモンスターとなり襲ってくる。この絵は完全にメタルだ。

 7曲目:Moonchild


King Crimson - Moonchild

King Crimsonの真骨頂の一つ。哀しみを一級品の芸術に昇華する力。

1st アルバム収録のこの曲は、我々を夢の世界、クラシックな童話の世界へ誘い、優しく包み込む。

リンクは、ヴィンセント・ギャロによる傑作映画より。

この映画、YESも使われていて、プログレファンにはもう涙もん。

8曲目:In The Court Of The Crimson King


King Crimson In The Court Of The Crimson King live

同じく1st アルバム収録でどう作品ラストを飾る大作。

クラシックの傑作を聴いているような、堂々とした、そして美しい音楽。

この曲でも他の曲でも光るのは、メロトロンの使い方の巧さ。

これもKing Crimsonの真骨頂の一つ。

9曲目:Neurotica


Meltdown - King Crimson - Neurotica (Live Mexico 2017)

サックスの艶と狂気っぷりを堪能できるヘヴィな一曲。

このリンクは、映像なく音源のみだけど、今回の来日メンバーと同じなので、今回のジャパンツアーの空気を感じてもらえるはず。

 10曲目:Indicipline


King Crimson - Indiscipline - Live in Mexico City

こちらも同じく、今回の来日メンバーと同じ。それも、映像有り。

3人のドラムバトルもお見事だが、それを楽しむ他メンバーの表情が素敵。

技巧派が技巧派の闘いを楽しんでいる。

 

~1部終了。20分の休憩の後、2部へ~

 

11曲目:Devil Dogs Of Tessellation Row


Meltdown - Devil Dogs Of Tessellation Row - King Crimson (Live in Mexico 2017)

1部同様、3人のドラムスからスタート。

このライヴでは3人ドラムス用にアレンジされているけど、どこまでが打合せで、どこからがその場の即興なんだろうか。そしてここまで見事に揃う3人の呼吸。恐ろしい。

 12曲目:Fallen Angel


John Wetton and Eddie Jobson Fallen Angel (King Crimson)

こちらはしっとり美しい声を堪能できる優しい曲。

映像は、この曲が収録されていたアルバム”Red”でベース兼ヴォーカルを担当していたJohn Wettonが2012年、Eddie Jobsonと行ったもの。

絵本が持つちょっとダークな夢世界とは、こんな曲のようなものなのだろう。

13曲目:The ConstruKction Of Light


King Crimson - The ConstruKction Of Light

独特なトーンの各楽器がビミョーにリズムをずらし絡み合うことで、えげつないほどの緊張感を生むのだが、これが美しい。

超絶技巧美とはまさにこれ。

狂気と美と緊張…こんな空気を持つバンド、他にはない。

14曲目:Easy Money


Easy Money

巨大なモンスターがのっしのっしと練り歩くような曲。

確かこれは昔CMに使われていた。

King Crimsonを意識する前の幼き僕の脳裏にも、「かっこえぇ」としっかり刻み込まれていたようで、後々、King Crimsonを研究する中で出逢い、「あぁ、Crimsonやったんか」と。

この映像もほぼ今回のメンバーと同じ。

ヴォーカルのスキャットが絶妙な楽器となるのが、この曲の魅力の一つ。

 15曲目:Cadence & Cascade


King Crimson Cadence & Cascade Greg Lake Vocal

King Crimsonというと、威風堂々たるリズムとメロディーが際立つバンドと認識していたので、こんな牧歌的な、優しいアコースティックソングがあるなんて知らず、いい意味で拍子抜けた。オリジナルは、グレッグ・レイクのヴォーカル。そのヴァージョンを載せよう。

今これを書いているのは日曜の朝なのだが、この曲にピッタリの時間。

 

16曲目:Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)

(aka 'Radical Action I' abbreviated + 'Radical Action III')

17曲目:Meltdown

18曲目:Radical Action Ⅱ

これらは音源見つからず。いろいろと調べたが、たぶん2015年からツアーで演奏されている、ライヴ盤では収録されているけど、オリジナル録音はない曲かな?

 

19曲目:Level Five


King Crimson - Level Five (Live in JAPAN)

さぁ、本編最後。

とてつもなくヘヴィに8人の音が絡みつき生まれる狂美を楽しもう。

モンスター最後の大暴れ。

 

~アンコール~

 

20曲目:Starless


King Crimson - Starless

ほぼ今回と同じメンバーによるこのKing Crimsonの究極のドラマを。

独特のロバート・フリップのギタートーンが織り成す優しいメロディー。

繊細なヴォーカル。

踊るフルート。

優しい曲は一転し、狂気へと突っ走る。

 

~番外編~

今回の日本ツアーで演奏していたけど、僕が観に行った時にはやらなかった、大好きな曲を2つ。

①曲目:21st Century Schizoid Man


King Crimson - 21st Century Schizoid Man

King Crimsonと言えばこの曲。

デビューアルバムのオープニングナンバーにして、50年続くキャリアのスタート。

こんなに恐ろしく、そして壮大で、緊張感とワクワクをもたらす、インパクト溢れる曲はあるか。

冒頭のインパクト、中盤のサックス、一呼吸置いての全楽器ユニゾンが絶妙。

 

②曲目:Larks' Tongues In Aspic, Part Two


King Crimson - Larks' Tongues In Aspic, Part Two - 1973

ヘヴィなリズムでジワジワ攻め込む曲。

楽器の使い方が絶妙で、ヴァイオリンのへヴィな旋律が美しい。

 

以上、全20曲と番外編2曲。

ここまでお付き合い、有難うございます。

 

King Crimson Uncertain Times Japan Tour 2018に参戦した皆さんは、当日の感動を思い出したのではないですか?

King Crimson初体験の方、予想だにしない曲の数々、いかがでしたか?

 

ほんま、世界にはとんでもない音楽創造者たちがいるものだと。

呆気にとられて、いい言葉が見つからない。

作曲、演奏は凄いことは分かってもらえたが、もう一つ。

毎日の演奏する曲のリストは、当日の朝、リーダーのロバート・フリップ御大が決めるらしい。

だから、連日チケットを握りしめ、会場に向かうコアなファンは飽きず楽しめるのだが、ミュージシャンにしたらかなり手強い仕事だろう。

しかしどうだ、彼ら8人。非常に楽しんでいる。

ただ巧いだけではない、その向こう、かなりの高みの世界に住んでいる天才たち。

打楽器のリズムから始まり、クラシックのような風格と大曲、ロックやジャズ、フォークといった近代音楽を、天才音楽家が演奏したらKing Crimsonになる。

どうだろう、地球上の音楽史を完全に網羅している。

そして、曲は、狂気と緊張が張り巡らされ、哀しさと美しさが見えてくる。

 

つまりはこういうことじゃないか。

音楽が進化し続ける限り、デジタルではなく生身の人が演奏する音楽が進化し続ける限り。

そして、時代が混沌とし恐怖と混乱が続くもその中に必死で生きようとする美が人々の心に存在し続ける限り。

King Crimsonというモンスターは生き続けるだろう。

リーダーのロバート・フリップも72歳。

いつまで続けてくれるか分からないが、この先も彼を、彼の音楽を、一級品の芸術品を楽しんでいこう。

 

ツアーに参戦した皆さん。

帰路についた時の夜空は、星見えず(Starless)でしたか?

それとも、子供のように小さな星(Moonchild)が見えましたか?

 

追伸:大学生の頃。初のバイト代で、父親をライヴに誘った。ロックを教えてくれた父親に、僕がプログレを教えようとのことで、Porcupine Treeのライヴへ行った。その前座がなんと、ロバート・フリップ御大。1人ステージに登場し、椅子に腰かけ、ギターを演奏するのだが、King Crimsonの曲でもなく、一つ一つ音を出してはアンプを調整するというかなり実験的なもの。

約30分続いた実験で、僕は何とか大丈夫だったが、仕事帰りの父親は寝入っていた。

 

#kingcrimson #uncertaintimestour2018 #robertfripp #キングクリムゾン #progressiverock #プログレ #プログレッシヴロック #音楽ライター監督 #anotherstyleformusic

【メタルマクベス~劇団☆新感線による、超絶ド級のエンターテイメントへヴィメタルミュージカル~】

(参照:http://www.tbs.co.jp/stagearound/metalmacbeth_disc1/visual/

ミュージカルファンの皆さんへ。

へヴィメタルは、決して野蛮なだけの音楽ではないんです。

劇的で、ドラマチックで。愛と勇気、挑戦と闘い、そして悲喜劇がある、壮大なミュージカルのような音楽なんです。

メタルヘッドの皆さんへ。

音楽の世界を具現化したもの、観てみたくないですか?

皆さんが大好きなエピカルなパワーメタルが、具現化されました。これまで音楽で表現されてきた戦場が、城が、戦いが、愛が、哀しみが。目に見える形になり、皆のイマジネーションを駆り立てるメタルオペラが大迫力なステージに完成しました。

ミュージカルファンには、ミュージカルそのものを楽しんでもらいつつ、ヘヴィメタルの魅力を伝えられる作品。

ヘヴィメタルヘッドには、皆の好きなメタルの具現化にワクワクしてもらいつつ、ミュージカルやオペラの魅力を知ってもらえる作品。

それが、この夏から冬にかけ、東京は豊洲の360度ステージで上演される一大ミュージカルです。

へヴィメタルの楽曲、へヴィメタルの雰囲気、へヴィメタルのネタをふんだんに散りばめた世界観で、シェークスピアの戯曲、『マクベス』をやってのけた、劇団☆新感線のこのミュージカルを、ぜひご覧ください。

まずは、へヴィメタルバンド、THE冠のリーダーで、ヴォーカルである冠徹弥がMCを務め、主演3人がテーマ曲を本番と同様の生バンドをバックに歌い上げる制作発表映像を!


『きれいは汚い、ただしオレ以外!』橋本さとし×尾上松也×浦井健治が劇中曲をシャウト!! 新感線☆RS『メタルマクベス』製作発表レポート

ドラムスがツーバスじゃないけど(ツインペダルかな)、冠徹弥が一番目立っているけど、しっかりとオーソドックなメタルをかましている。

メタルに心酔して16年以上の僕は、ミュージカルも大好き。

と言うのも、母親が劇団四季好きで、小中学生の頃、家族でよく観に連れてってもらっていた。

『ウエストサイド物語』『美女と野獣』『クレイジー・フォー・ユー』『夢から醒めた夢』『壁抜け男』などなど。「歌で物語る」ということを子供の頃に覚えていった。

そんなこともあって、僕はメタルを聴き始めた頃、DREAM THEATRやQueensrÿcheなんかのストーリーアルバムに魅せられた。

所謂、コンセプトアルバム、ストーリーアルバムと言われる中でも傑作を作った2バンドだ。

ストーリーアルバムとは、アルバム収録曲が10曲なら各曲がチャプターのような役割を果たして物語を描いていき、アルバム全部で1つの物語を展開する作品。

こういう音楽リスナーとしてスタートしたから、「曲で世界を描き、詩で物語を描く…つまり、音楽は耳で観る映画なんだ」という音楽観が生まれたんだが、こんな僕なので、『メタルマクベス』には興味を持っていた。

へヴィメタルらしいダークでメタリックなヴィジュアルもかっこいいし。


(参照:https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b1898885
(参照:https://spice.eplus.jp/articles/206211
(参照:https://spice.eplus.jp/articles/206211

しかし、

「シェークスピアの”マクベス“をメタルで? どうせ、ちょっとメタルをかじったように感じちゃう?」

メタル度合はまずまずやろうと、正直、舐めていた。

しかし、7月23日の開幕から8月31日の『disc 1』閉幕まで、毎日毎日、しつこいぐらいに僕のTwitterのタイムラインに上がる、冠哲弥氏の熱き一言…

「今日も行ってきます」
「残り、数公演。終わりが寂しい」
「絶対観た方がよい」

そのツィートからは情熱、やる気だけでなく、観る者を絶対に楽しませる自信が溢れ出していた。

彼が出演する『disc 1』が幕を閉じようとする8月末。

仕事にも時間の余裕が出来、ここしかタイミングはないと、夏休みを取ることになったが、急な夏季休暇の為、何も予定はなく、遊ぶ友達もいない。

「“メタルマクベス”があるやん…」

冠哲弥氏のツィートを思い出し、運命に導かれるかのように、チケットを取った。


新感線☆RS『メタルマクベス』disc1 公開ゲネプロ 橋本さとし 濱田めぐみ


新感線☆RS『メタルマクベス』製作発表レポート(2)トーク部分

このゲネプロの映像と会見を観たら、なんだか観ないといけない使命感に駆られた。
その翌日、ワクワクして豊洲に向かった。

会場入りすると、平日ってこともあってかほとんど綺麗な方々。メタルシャツ着た人は全体の5%ほど。笑

僕は、KREATORのエグ味あるシャツを着たのだが、かなり浮いていた。笑

さてさて、席に着くと、会場内に流れるBGMにウットリ。

SCORPIONS “He’s A Woman, She’s A Man”
VAN HALEN “Panama”
AC/DC “Back In Black”
DEF LEPARD “Rock Of Ages”

80年代、世界中がメタルに魅せられていた頃の名曲の数々。

僕の心はもちろん、大興奮。周りを気にせず、席でヘッドバンギング、エアギターしていた。

これら楽曲はけっこうキャッチ―で気持ち良いからきっと、ミュージカルファンの方々も楽しんでいたはず。

そして、JUDAS PRIESTの“Heavy Duty”がヴォリューム大きめに響き渡り、開演の合図となる。

始まった2部構成約4時間に渡る一大ミュージカルは、ミュージカルファン、メタルヘッド共々楽しめるエンターテイメントショーだった。

【ミュージカルファンの皆さんへ】

宮藤官九郎の脚本とあって、笑えるネタが満載。会場全体が湧く瞬間が多かった。
時事ネタを使ったり、流行りの芸人のネタを入れたり、台詞にも誰もが笑える要素がたくさん。

そして出演者も超一流。

僕が観た時は、劇団☆新感線で御馴染みの方々はもちろん、各役者さんの演技も歌声も素晴らしいのだが、僕が観た『Disc 1』ベテラン俳優の西岡徳馬さんは歌も笑いも見事だった。


(参照:https://spice.eplus.jp/articles/206211

そしてそして、濱田めぐみさん。

僕が劇団四季を観まくっていた頃、四季で大スターだった彼女。美しく、女の怖さを大熱演。歌がよかったし、演技は艶満点。

濱田めぐみさんの素晴らしい歌声をここでご覧頂きたい。


ライオンキング

これは1998年、彼女がまだ劇団四季に居た頃。

傑作ミュージカル『ライオンキング』の宣伝映像。2分50秒くらい。リハーサル映像にある彼女のソロパート。

この声は圧巻。へヴィメタルの分野でも女性シンガーというものは最近よく聴けるので、メタルヘッドの皆さんにも訴えるはず。


「ジキル&ハイド」稽古場風景

この『「ジキル&ハイド」稽古場風景』ではなかなかパワフルな、強い女の声が聴ける。

【メタルヘッドの皆さんへ】

おすすめポイントは3点。

オリジナルのへヴィメタル曲による演劇、そして生演奏

音楽は全て、生演奏。ツインギター、ベース、ドラムス、キーボードの編成。

メタルの世界で実績ある人となると、キーボードの方、松﨑雄一氏、聖飢魔Ⅱやデーモン閣下、浜田真里のツアーやレコーディングに参加したことがあるらしい。

音楽は80年代のオーソドックなHR/HMを基調としていて、言うなれば、RAINBOWやJUDAS PRIESTなんかを思わせる曲が続く。

ここまでなら、

「頑張って作曲したんやな」

と上から目線で申し訳ないが80点くらいだったが、BABYMETALだけでなく、ゴシックメタルのベテランWITHIN TEMPTATIONを思わせる曲もあったりして、

「しっかり勉強してはる。お見事!」

と666点を与えてもいいくらいの感動を覚えた。

 

ステージセットと小道具、衣装

衣装がいちいちゴージャスで、黒を基調としたヘヴィメタル感のあるものはもちろん、主人公ランダムスターの武器は、ほんまにあのギター、ランダムスターの形状を進化させたもの。

そして、ランダムスターの部屋は1部と2部で、壁飾りがオジーからロブ・ハルフォードに変わるっていう(1部、2部逆だったらすみません。記憶が数カ月前なので)。

(参照:https://spice.eplus.jp/articles/206211

キャラクターのネーミング

何よりも各キャラクターや地名の名前が絶妙過ぎる!

ざっと挙げてみよう。

核戦争で荒廃した都市、フェンダー国とギブソン国が対立する中、新興国のESP国での内乱がこの物語。

ESP国王のレスポール、側近はグレコ、部下としてランダムスターとエクスプローラーが活躍する。

戦に勝ち、レスポールはマホガニーの土地をランダスターに与える。

そしてレスポールJrが助けを求める先は、フェルナンデス国のパール将軍…

事前に情報を仕入れていたらもっと大人しくみられたのだが、ほとんど何も知らん頭で観に行ったので、この上述の太字、ギターメーカー、製品、材質にドラムメーカーの名前の連続に、爆笑の連続!

これをネタと感じて拒否する人もいるかもしれないが、いざ現場でダイナミックにミュージカルが展開される中でこの名前を聞くと、もう嬉しさが止まらない!!!!

【ミュージカルファン、メタルヘッドの皆さんへ】

どちらのファンの皆さんにも驚きと興奮を与えるのが、この会場「IHIステージアラウンド東京」だ。

座席が360度回転!いやもう何このアトラクション感!

観客も飽きず、動きがあるし、なんとこのアトラクションステージの結果、ステージは360度使用できる。

ミュージカルとは基本1つのステージ上で暗転中に場面転換を行うので、僅か少しの時間でできる仕掛け、変化しかできないが、360度ステージ全面がステージとなる為、各場面大がかりなステージセットが展開できる。

客席は物語の進行に合わせ、右に左に動き、場面が変わり、次の世界、その次の世界を楽しんでいく。

またテーマがメタルとあって、バイクを使用したいものだが、演者がバイクに乗り、ステージ上を駆けまわることだってできる。

(参照:https://photos.app.goo.gl/CGprojV74DxBqro37

オープニング、また、場面転換時、ステージを隠すスクリーンを使うことで、観客をその世界へ誘うことが可能。

またラウンドステージとスクリーンを掛け合わせることで、バイクの疾走時も背景をつけることができるから臨場感あふれる映像となるし、2218年と1981年を行ったり来たりすることもできる。

僕の説明だけでは伝わり難い部分もあるので、詳しくは会場サイトをチェック!

ステージアラウンドとは|TBSテレビ:IHI STAGE AROUND TOKYO

 

笑いあり、へヴィメタルあり、笑い泣きあり、爆音あり、演者の熱き演技と裏方のスタッフの努力も垣間見え、怒涛の4時間が一瞬で過ぎていった。

「ここは本当に東京か?2018年の豊洲で観てるんか?」

と思わせるほど、『メタルマクベス』の世界にどっぷりと入っていった。

ミュージカル、メタル、生演奏、各俳優の技量、そしてギミック満載の会場が掛け合わさり、最高級のエンターテイメントができた。

チケット代が13,500円と高額だが、実際生で体験してみると、逆に安くない?と思わせるほどに、濃密で大規模な作品であった。

終焉後、いろんな悩みやストレスは粉々に粉砕され、僕の血は騒ぎ、肉が踊り、興奮は最高潮に達していた。

『Disc 1』は夏に終わり、メンバーが変わって、『Disc 2』も終了。『Disc 3』が31日まで上演されている。

もしこれ読んで興味が出た人いたら、年末お忙しいと思うが、是非行ってみてほしい。

絶対皆さん燃え上がり、感動するはずだから!

メタルヘッドの皆さん、現在上演している『Disc 3』にはTHE冠の冠徹弥さんが出演しているから。ほんまもんのハイトーンヴォイスを聴けるのでご心配なく!

『メタルマクベス Disc 3』のゲネプロ、特番映像をいくつか紹介。


浦井健治×長澤まさみが美しく突き進む! 新感線☆RS『メタルマクベス disc3』が11月9日から開幕


20181021 メタマクdisc3 特番


2018.12.02 メタマク disc3 特番②

このブログを読んでこの映像を観たら、実際足を運んで観てみたくなるはず!

そして『メタルマクベス』を観てメタルに興味を持たれた方々。最後にいくつか、エピカルなメタルをいくつか紹介しよう。


Rhapsody of Fire-Emerald Sword (LIVE) HIGH QUALITY

オペラヴォイスの勇壮な冒険メタル、イタリアのRHAPSODY OF FIRE。


NIGHTWISH - Ghost Love Score (OFFICIAL LIVE)

欧州でかなりの人気のある、女性オペラヴォイスとシンフォニックサウンドによるバンド、フィンランドのNIGHTWISHが見せる一大絵巻。


Avantasia - Sign of The Cross/The Seven Angels (The Flying Opera Around The World In 20 Days 2011)

欧米のへヴィメタルの中で屈指のシンガーが集まったヘヴィメタルオペラのプロジェクト、AVANTASIA。

 

#メタルマクベス #劇団新感線 #へヴィメタル #ミュージカル #IHIステージアラウンド東京 #音楽ライター監督 #antherstyleformusic

【WORLD END MANに救われた〜最強のデビューアルバム“Use My Knife”】

USE MY KNIFE

ほんま、メタルが好きでよかった。

メタルがあるから、俺は生きていけるなと!

それを再認識させてくれたのが、12月19日デビューアルバム”Use My Knife”をリリースしたバンド、WORLD END MAN

攻撃性満点で殺傷力抜群。

一気に走り抜けていく8曲20分少しは、超人が大鉈でドバっと一振りした感じ。

そんな音楽性に反し、曲はかなりキャッチーで馴染み易く、縦ノリのリズムで身体ごと楽しめる。

いろんな価値観が渦巻き、混沌とするこの世の中、グレーなことだらけで上手くいかないことも多い社会だけど、これ聴いたらもう無双状態。

精神的にマッチョになり、最強に変身、向かうとこ敵無し!

ということで、出勤時やトレーニング時にピッタリな一枚。

クリスマスプレゼントにめっちゃ、オススメ!

ブログタイトルに、バンドに救われたと書いたけれど、僕はバンドメンバーの方々と面識がある訳でもなんでもない。

また失礼ながら、ファンになったのがここ最近で、まだライヴに行ったこともない。

ただただ、アルバムからのPVが超絶かっこよ過ぎて。何度も救われた。

ここだけの話、会社で残業中。

社内はゴタゴタ、仕事は「何でやねん」ってことが多いけど。

ずっとこのPVをリピート再生しイヤホンで聴いている。

まぁ、納得いかんやら腹立つやらの気持ちを抑え、このスピードと圧に身を任せ、集中し、仕事を終わらせた夜が何日もあった。

僕は映画が大好きやけど、ホラー映画は苦手で、スプラッター物とかよう観んけど。

曲がえぇし、バンド演奏シーンが熱いし、曲のイメージを巧く具現化した映像がより曲の威力を増す。

そんな、僕を救ったPVをここでどうぞ!


WORLD END MAN - SILENCE THE NEIGHBOR [OFFICIAL MUSIC VIDEO] (2018) SW EXCLUSIVE


今年の初めやったか、IN FOR THE KILLと共同企画をしていたことで初めて名前を知って、YouTubeで聴いてみたら、かなりいかついデスメタルやなと。

仕事でこのイベントは行けなかったが、何かのタイミングで秋頃に名前を思い出し、その時の僕の心境と合ってかWORLD END MANの音楽に夢中になり、YouTubeで聴きまくった。

例えば、こんな曲。このデビューアルバムにも収録されている。


WORLD END MAN - Feed the Negative [OFFICIAL VIDEO]


そこからネットで探し、過去のインタビューなんかを読み漁っていった。

 

・デビューアルバム発表に伴うインタビュー。

 

・バンドの成り立ちから新メンバー加入、海外フェス参戦や新曲についてのインタビューを2本。


リーダーでヴォーカルのKiyoさんのブログもめっちゃ面白い。

ヨーロッパツアーの話、デスメタルがやりたくて単身アメリカへ向かい、バンド活動していた話、海外のバンドからも誘われまくる話、その他漫画の話、グラビアまで…

 

大阪のメンバー3名に東京のメンバー1名のバンド。

僕自身、出身が大阪で22年間過ごし、大学卒業後は東京に出て働いているので、なんか勝手に親近感が湧き、気づけば、WORLD END MANの虜!

で、今はアルバムを聴きまくっている。

2月にデビューアルバムのリリースライヴが大阪と東京であるんやけど。

(参照:https://wemmerch.official.ec/items/14429416

(参照:https://wemmerch.official.ec/items/14429416

なんとか行きたい。

仕事が入らんことを切に願いつつ。

WORLD END MANを聴きまくり、最強の無双状態になり。

筋トレにも励み、心身共にムキムキになり。

忙しない年度末と年始のゴタゴタを乗り切ってやろう!

最後にもう一曲PVを。

前にEPとしてリリースされ、今回のアルバムのラストを飾る、一撃。


WORLD END MAN - KING DISSECTION [OFFICIAL VIDEO]

 

▼この記事で紹介したアルバムはこちら▼

USE MY KNIFE

USE MY KNIFE

 

 

#worldendman #usemyknife #deathmetal #デスメタル #音楽ライター監督 #anotherstyleformusic

【今週の通勤BGM~僕を奮い立たせた音楽、僕を癒した音楽~vol.4】

さて、通勤BGM第4週目。

というか、先月末なんでけっこう前…遅くなったから正直季節外れなネタやけど、いってみよう!

10月29日(月)

・出勤+帰宅:HELLOWEEN ”Keeper Of The Seven Keys” (1987)

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

 

「俺は生きてるんだーーーーーーーーー!!!!」

月曜日の朝、仕事が憂鬱な朝。

激しめの、暴力的な音楽で武装するのも良いが、美しいメロディーをハイトーンヴォイスで、こう歌い上げるのも気持ち良い。

10月末、世間はハロウィン。

ということで、へヴィメタル史における最重要バンドの一つ、ドイツのHELLOWEENを聴く時期。そのバンドが世界的に注目を集めたのがこのレコード。

邦題は堂々たる、『守護神伝』

爽やかな秋晴れの空の下、HELLOWEENを楽しもう!この親しみやすいメロディーの曲を!
このただのハイトーンではい、オペラ歌手のような深みと演技、そしてポップ性を兼ね備えた美声を!

これが気に入った君は、複数あるヘヴィメタルのジャンルの中でも欧州を中心に強大な勢力を巻き起こしている、『メロディックスピードメタル』『メロディックパワーメタル』の数々の名盤を楽しんでほしい。

なんせ、このHELLOWEENがその礎を築いたのだから。

【Halloween】


Helloween - Halloween (1987)


80年代らしいダサいミュージックビデオ。本来は13分超えの大曲を5分程度に縮めたもの。13分のオリジナル版も聴き手を飽きさせない、キャッチ―なメロディーの連続は見事。

【A Tale That Wasn’t Right (Live ’92)】


Michael Kiske - A Tale That Wasn't Right (Live '92)

このレコードで多くの作曲を手掛けたカイ・ハンセン。その相棒、ヴァイキーことマイケル・ヴァイカートが書いたのはこの曲、泣きのギターが光る一曲のライヴ。

冒頭のヴァイキーの泣きのギターソロから悶絶…感涙。

同郷の泣きのギタリスト、マイケル・シェンカーとはまた違う、渋みがある泣きっぷり。ライヴ版で聴くと、けっこうベースラインも魅力なんだと発見。

【Follow The Sign】


Helloween Follow The Sign Live

こちらはヴァイキーとカイの共作。大曲”Halloween”の次にくる美しい泣きのギターのインスト。このバンドってギターのイメージが無かったから、この2本の泣きのメタルギターが炸裂するインストにはびっくりした。

いやぁ、美しい。仰々しいドラマチックな曲を締め括るにふさわしい。

これは何年のライヴ映像か分からんけど、素晴らしい。オフィシャルじゃないけど、美しいから載せる。美的へヴィメタル、美的ロックの極みがここにある。

【I'm Alive (Live '87)】


Michael Kiske - I'm Alive (Live '87)
「俺は生きてるんだー!」と爽やかに、空高らかに、叫ぼう!

マイケル・キスクの美的オペラティックヴォイスが炸裂。

【Future World (Live Hell On Wheels, Minneapolis 1987)】


Helloween - Future World (Live Hell On Wheels, Minneapolis 1987)

今も弾き続けられている曲。このギターリフがダサいな~と初めて聴いた時思ったけど、なんか病みつきになる。

と言うか、このライヴ版。MCでキスクは、「Funny Song」って紹介してる笑

途中の、キスクのハイトーン絶叫と共に聴ける剣と剣がぶつかる音が何とも!

10月30日(火)

・出勤+帰宅:HELLOWEEN ”Keeper Of The Seven Keys” (1988)

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

 

 前日から始まった、ハロウィン直前のHELLOWEEN days。

2日目は、これも大傑作、HELLOWEENの名盤。

前日に聴いていた“Keeper Of The Keys”は、本当は2枚組だったが、アレンジなどが不完全の為、1枚としてリリース。翌年の1988年に、そのアウトテイクなどを集めてリリースしたのが、このPt2。

僕が持っているのは、Pt.1とPt.2が一緒になった2枚組で、それぞれの作品のシングルB面曲がPt.2の最後に加わったヴァージョン。

今作は、HELLOWEENらしさが出ている。Pt.1と比べ、ヴァイキーの曲が圧倒的に増えており、ハンセン作曲が少ない。キスクも2極に増えた。

前作と比較してこちらは、まず冒険エピックファンタジーゲームのような、恐竜の鳴き声から始まる勇壮なインストからスタート。そこからもう名曲の嵐…

このレコードは本当に多彩。

前作は、ほとんどカイ・ハンセンが書き、彼のトレードマークのようなスピードあるキレの良いメタルであったが、今作はHELLOWEENの持ち味であるスピードはもちろん、ポップでコミカルなテイストも聴かれ、「へヴィメタルバンド=かっこいい」の図式ではない、ユニーク・コミカルって言葉が入っても成立するってことを照明した作品。

そんなユニークな曲をたくさん書いたのが、前作では、かなり渋いブルーズ調のギターソロを聴かせ、その渋い表情にピッタリのギターを弾いていたヴァイキー。

今も必ずライヴで演奏される定番の”Eagle Fly Free” ”Dr. Stein”だけでなく、13分超えの大曲”Keeper Of The Seven Keys”もリスナーを飽きさせない見事な曲に仕上げている。

そしてマイケル・キスクも本編では2曲書いているが、なんといってもレコード全編で素晴らしいハイトーンオペラティックヴォイスを轟かせている。

今やプロレスラーみたいな巨漢だが、デビュー当時は美男子。実は一時期メタルを離れ、優しいメロディーのポップな曲を歌っていた。

どこかの記事で読んだか、伊藤政則のラジオで聴いたか忘れたが、メタル界の悪魔的なものや邪悪なものを歌った曲が多いことに嫌になったとか…メタル界の良心、宝といっていいだろう。

カイ・ハンセンも2曲だけ書いているが、そのうちの1曲がドラマチックスピードメタルの完璧曲で、爽快さと勇壮な男の姿を爽快なスピードに乗って描く”March Of Time”。

そして忘れてはならない”I Want Out”。改めて気づいたけど、カイ・ハンセンって天才。

【Eagle Fly Free】


Helloween - Eagle Fly Free

オフィシャルの映像が無かったので、当時所属していたNoise RecordsのYouTubeより。
歌詞のポジティヴな勢い、伸び上がるメロディー、士気高めていくスピードの良いギター…完璧。そして面白いのは、間奏では、ギターのみならず、ベースソロ、ドラムソロも入るってとこ。

【Dr. Stein】


Helloween - Dr Stein
正直、このユニークというか、コミカルと言う曲、何がかっこえぇねんって思ってたけど。

これ聴くと、ワクワクして笑顔になれるねんな~。こういうコミカルも堂々でき、その他の曲の中に入っても違和感なく気持ちよくセットリストに組み込めるのが、HELLOWEENの凄味。

人の良い、コミカルなバンド。

【I Want Out】


Helloween - I Want Out (1988)

ヘヴィでかっこいいのがHELLOWEENではない。だってこの始まりのギターなんて、かっこいいとは言い切れない。

けど、リスナーの気持ちを好転させ、気持ち良くさせる力を持っている。そして、コーラスに来たら皆でこう叫ぶ、

「俺は抜け出すんだ」

自分の人生を生きるんだという強い意志を皆で叫ぶ。

年に一度のメタルフェス、ラウドパーク。

さいたまスーパーアリーナの大会場で、メタルに復帰したマイケル・キスクとカイ・ハンセンが入ったバンド、UNISONIC。ラストはこの曲で、会場いっぱいのジャパニーズメタルキッズと共に大合唱。

僕もこの場にいたが、とても、とっても。気持ち良かった。

その映像がこちら。

【UNISONIC / I Want Out (Loud Park 2011)】


UNISONIC - I WANT OUT - Loud Park 2011 Japan

この大合唱を観よ…

【Unisonic - March Of Time (Live at Wacken 2016)】


Unisonic - March Of Time (Live at Wacken 2016) [HQ]

HELLOWEEN版では良い映像がなかったので、この流れでUNISONIC版を。

どうしても勇壮さとドラマチックさが。

10月31日(水)

・出勤:HELLOWEEN ”Straight Out Of Hell” (2013)

Straight Out of Hell

Straight Out of Hell

 

僕は、HELLOWEEN党ではない。

やっぱどこかコミカルな印象があるのが、ストレートにかっこいいと思えなかった。

しかし、こうして初期傑作であり、メタル界でも後続に影響を与えまくった名作と呼ばれる”Keeper Of The Seven Keys Pt.1 & 2”を聴くと、やっぱり素晴らしい。

ポジティヴなフィーリングがいっぱいの元気が出るメタル。ユニークなフレーズやメロディーもリスナーを笑顔にさせる為のもの。

正直、最近世間に疲れ、残念に、やるせなく思うことが多いのだが、そんな時、HELLOWEENの音楽が僕の心を救った。

そしてこれだ。

キスクが脱退し、次のヴォーカルはアンディ・デリス。

ハイトーンシンガーではない、ハスキーな声。しかし個性的な声は、決して男らしくかっこいいわけではないが、聴いていて気持ち良いし、彼の人柄の良さも感じるMCや表情から、HELLOWEENにピッタリ。

ちょいちょい聴いてはいたものの、買うまでには至らなかったHELLOWEEN。

しかし、いつも読んでいる、METALGATE BLOGってブログで大絶賛しているのを読み、視聴してみたらなんかゾクッと興奮して、これはと。

買ってみたら大正解!

ユニークなメロディーや多彩なリズム、典型的なスピードメタルと、Queenのあの曲のメタルヴァージョン?ともいうべき“Wanna Be God”とかタイトルがジョーク満点の”Asshole”など。クールなヘヴィメタルというより、HELLOWEEN印のポジティヴ・コミカル・メタルをこれでもかと堪能できる。

【Nabataea】


Helloween - Nabataea (2012) HD

1曲目にして、ミュージックビデオが制作された曲。中近東的なギターイントロから始まる冒険的なロマンを感じさせる曲。

【Straight Out Of Hell Live 2014】


HELLOWEEN Straight Out Of Hell Live 2014

ベースのマーカス・グロスコフは2曲提供している。”Far From The Stars”とこの曲なのだが、どちらとも典型的なHELLOWEEN曲。ポジティヴなフィーリングいっぱいの目ロディックスピードメタルナンバー。

こちらはそのオフィシャルライヴクリップ。

・帰宅:POWERMAD ”Absolute Power” (1989)

Absolute Power

Absolute Power

 

 10月31日の渋谷。ハロウィンに狂った若者だらけ、警察が出動するほどの地獄絵図。こんな場所に行くべきではないんだが、どうしてもこの日発売のCD、青春のバンドのCDが欲しかった。

それは、筋肉少女帯。

しかしこの地獄を通り抜けねばならない。そこで選んだのは、このB級スラッシュメタルの名盤!!!!

へヴィメタル史の中でも有名ではないけど、マニアウケが凄いこのレコード。なぜ僕はこれを買ったのか。

大学4回生の頃。京都は新京極の商店街入る手前に中古レコード屋さんがあり、そこで偶然見かけたこのCDになぜか惹かれ、ジャケット買いしてしまった。この奇妙なアートワークに全然聴く気にならなかったが、ジワジワとその魅力に取りつかれていく。

何といってもビックリしたのは、ハリウッドの鬼才、デヴィッド・リンチ監督の映画、“ワイルド・アット・ハート”にてこの曲がメインテーマの如く、何度も何度も流れる。

主役の若者カップル、ニコラス・ケイジにローラ・ダーンがクレイジーに暴れまくるのが、1曲目のこいつ!


POWERMAD - Slaughterhouse (Wild at heart)

さてさて、この筋骨隆々の暴走ギターのスピードナンバーにハイトーンが炸裂する。

しかしこれ、面白いのが、クラシックの要素も聴ける曲がある。それがミュージックビデオにもなっているこれ。


【Nice Dreams】


Powermad - Nice Dreams (HQ)

なかなかかっこよくないか?

僕は音楽狂の前に映画狂。

メタル的にも映画的にも最強なこのB級超絶名盤をよく手に入れた。情報知らぬまま。大学4回生の僕を褒めてやりたい。

アルバムタイトル、”Absolute Power (完全なる力)”という名の通り、筋肉質の音楽。

11月1日(木)2日(金)

・出勤+帰宅:BEHEMOTH ”I Loved You At Your Darkest” (2018)

アイ・ラヴド・ユー・アット・ユア・ダーケスト【日本盤限定ボーナス・トラック収録】

アイ・ラヴド・ユー・アット・ユア・ダーケスト【日本盤限定ボーナス・トラック収録】

 

前から気になっていた作品。

しかし小遣いの関係からなかなか気安く新譜は買えない…のだが、ハロウィンの地獄絵図の結果、また日頃のストレスたまった日々の中、試聴してみたら、やっぱり雷が落ちた感覚に。

ただここはぐっと我慢してレジへ。

しかしレジのお兄ちゃんがこういった。

「今月で700ポイントくらい失効になりますけど」

「今月って今日ですよね…ちょっと待ってください」

迷うことなく、BEHEMOTHを手に取りレジへ。1000ポイント分使った。

その日以来ずっとこればかり聴いている。翌週もそう。

さてさて、僕のハマりっぷりは、このブログの記事を読んでくれたら分かります!
www.anotherstyle.net

#通勤 #出社 #帰宅 #bgm #通勤bgm #heavymetal #helloween #keeperofthesevenkeys #germanmetqal #straightoutofhell #powermad #absolutepower #behemoth #ilovedyouatyourdarkest #blackmetal #extrememetal #メタル #音楽ライター監督 #anotherstyleformusic

 

【ミュージカルか?ロックンロールか?THE STRUTSに心踊ろう、笑顔になろう!】

ヤング&デンジャラス

今や年に1~2本、ハリウッドから大ヒットミュージカル映画が登場する。

生粋の映画ファンではない人たちも、デートに遊びにこそって映画館に足を運んでは、その跳ねるリズムに心を躍らせ、カラフルな世界に目を輝かせ、爽やかなメロディーと歌声に笑顔になる。

そうして、仕事や学校生活で溜まった平日の疲れを、週末に映画館で踊って笑って、スッキリする人が本当に多い。

10年前だとこんなことは無かったのだが、今やミュージカル映画は世界的に市民権を得て、世界中たくさんの人を幸せにしている。

 

今日紹介するのは、英国生まれ、世界のロックンロールレジェンドに愛され、ハリウッドで大成功したバンド、THE STRUTS

ロックンロールを愛する人はもちろん、ミュージカルを愛する人にも是非、このバンドの音楽を一度でいいから聴いてみてほしい。

きっと、皆楽しんでくれるはず。

ミュージカルもロックンロールも愛する僕が、断言する。

(参照:http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/35885/2

ミュージカルを観て感じる楽しさ、どんどん展開していく色彩豊かな世界や心弾むリズムや美しい歌声、音楽にワクワクするフィーリングは、決して、映画館や舞台でミュージカルを観劇しているときにだけ得られるものではない。

THE STRUTSの音楽を聴いて欲しい。

そっと目を閉じて、耳から入る彼らの音楽に集中してほしい。

閉じた目の前のスクリーンに広がる世界はどう?

七色の色、大空、キラキラして弾ける歌い声…

そう、ミュージカルの世界をあなたは彼らの音楽で体験できる!

 

THE STRUTSは、誰もが簡単に乗れる軽快でポップなリズムを持っている。

鮮やかな七色の輝きを見せる曲を持ち、気持ちの良いハイトーンで爽やかに歌い上げるメロディーを持っている。

彼らはロックンロールバンドでありながら、圧倒的な絵力と誰もが乗れるリズム、キャッチ―なメロディーを奏でることで、リスナーをハリウッドのミュージカル映画のような世界を体験させる音楽に引き込むバンド。

ミュージカルファンのあなた。あなたは、どこでもミュージカルを体験できる。

超満員の通勤電車の中でも、休日一人で過ごす自宅でも、関係ない。

どこへいようとTHE STRUTSの音楽を聴くと、きっと笑顔になり、胸が弾み、ワクワクできる…

きっとミュージカル映画を観ているような心地になるはすだ。

(参照:https://www.facebook.com/thestruts/ 

僕はこのレコードを買うつもりなんて無かった。

ただ、あの日のテンションが、救いを求めていた。音楽によって笑顔に心を躍らせたいと…。

前回、の新譜レビューと状況は同じ。10月31日ハロウィンの夜。渋谷へあるバンドの新譜を買いに行ったのだが、皆さんご存知のお祭り惨事。

とにかく歩けず、ろくに買い物すらできない。現場はニュース以上の地獄絵図。

何とかレコード店に到着した時には何とも言えない感情でいっぱいになり、仕事での疲労感もどっと両肩に押し乗り、財布の中身も寂しかったのたが、気づいたら当初の予定の新譜に加え2枚も、買っていた。

1つは前回のアルバムレビューとして記事にしたポーランドのバンド、BEHEMOTH(レビューはこちら

そしてもう一枚が今回紹介するこのレコード、

THE STRUTSの2nd“Young & Dangerous”である。

ヤング&デンジャラス

ヤング&デンジャラス

 

BEHEMOTHとTHE STRUTS、音楽性が天と地ほどに違う2枚を選んだものだ。笑

同じロックの世界ではあるが、両極端に位置する2バンド。どちらも傑作なのだが、これらをさらっと選ぶ自分のふり幅に当の本人もビックリするんだから、僕のブログを読んでくれている人は、尚更、僕のことを掴みにくいだろう。笑

10月から通勤時のBGMも記事にしているので、僕の音楽性はそこから少しずつ掴んでもらえれば幸いです。(→通勤BGM記事一覧

少々脱線したが、THE STRUTSだ。とにかくこれを聴いて欲しい。

Twitterで、音楽ライターの増田勇一氏が本作品を絶賛していたことが頭の片隅に残っていたので、ハロウィンの夜、渋谷のタワレコ、ロックフロアに到着して真っ先に目に付いた視聴機で本作品を見つけ、何気なくヘッドフォンを着けてみた。

一曲目のコイツに、完全心は晴天、色彩豊かに輝いた。


The Struts - Body Talks

軽快な指鳴らしから始まり、オシャレに歪んだベース。爽やかでセクシーなヴォーカルラインからの派手なコーラス。クラシックロックに通ずるトーンのギターソロ…

元々、僕の母親はミュージカルが好きで劇団四季を子供の頃よく観させてもらっていたのだが、この曲を聴いた瞬間、あのミュージカルを観て得る高揚感を思い出した。

そして日々の仕事やこのハロウィンの夜の疲れを綺麗さっぱり吹き飛ばしてくれ、見事笑顔に、ポジティヴな表情に変えてくれた。

そして2曲目がこれ。


The Struts - Primadonna Like Me

カウベルとピアノを隠し味に入れた、爽やかな音楽に。渋い歌い回しから大空に広がるハイトーンまで歌いこなすヴォーカル。

2017年に大ヒットしたミュージカル映画”ラ・ラ・ランド“の冒頭。LAのハイウェイ。

渋滞でたくさんの車が身動き取れない状態。クラシックなカラフルな車から1人、また1人と降り立ち、歌い踊る。

どこまでも広がる大空と共にカラフルな車、パステルカラーの衣装を身に纏った男女が歌い踊る絵…

こんな、ミュージカルファンの心を必ず掴むカラフルなダンスシーンが、この曲から見えたきた。

もちろん、THE STRUTSは4人組のロックンロールバンドだけど、ミュージカルのフィーリングを感じる。

続く3曲目は、もうキャッチ―過ぎるミュージカルな曲。


The Struts - In Love With A Camera (Audio)

爽やかな曲、カラフルでキラキラするメロディー、とっつきやすいコーラス。ファルセットな声(突き抜けるような高音)も聴ける。

4曲目は、ミドルテンポの為、ユニークなメロディーが光る。


The Struts - Bulletproof Baby

オーディエンス全員が笑顔でコーラスしている絵が見える。

この後も、80年代ディスコポップ調の“Who Am I?”や、手拍子を織り交ぜたユニークなリズム、展開、ギターソロが聴ける”I Do It So Well”など面白いものが聴ける。

バンドは、1stアルバムリリース後、大物ロックバンドの前座に大忙しだった。

THE WHO、ROLLING STONES、FOO FIGHTERSと錚々たる顔ぶれの前座として、若手では体験できないような大規模なステージで、ロックに対しよく耳の肥えた聴衆の前で来る夜も来る夜も、演奏した。

(参照:https://imgur.com/r/Foofighters/rEe1BPQ

その合間を縫って、このレコードに収録された楽曲は書かれていった。

伝説的なバンドの前座とはかなりのプレッシャーである。また一方で、とてつもなく大きなステージで大勢の観客の前で演奏できるチャンスの日々。モノにすれば、得られるモノは大きい。

彼らの前座っぷりがどうだったか、そのライヴの日々の合間に作られた、この作品を聴けば一聴瞭然。キラキラするポジティヴなフィーリングは、彼らの今そのものなんだろう。

また今作で数名のプロデューサーとコラボして曲を書いているのだが、懐かしい名前を見つけた。

ブッチ・ウォーカー。

ポップロックをプロデュースさせたら素晴らしい才能を発揮する彼。過去に手掛けたのは、洋楽ファンなら耳にしたことあるだろうAVRIL LAVIGNE。

そして日本のPUFFY。

”Fire(Pt.1)”で聴けるのが、国内外大物ポップミュージシャン、ブッチ・ウォーカーのマジック。見事な物語性のあるポップロックだ。


The Struts - Fire (Part 1/Audio)

THE STRUTS、よくこう言われている。1970年代、英国で生まれた煌びやかなロック革命、グラムロックの再来とか、QUEENのよう…とか。

ギターはQUEENのブライアン・メイを思い出すフレーズが聴けたりするし、ヴォーカルも時にフレディのようなヴォーカルラインもある。

見た目も1970年代グラムロックそのもの。影響を受けているのはよく分る。

ただし、QUEENはあくまで、影響源の一つ。CDのライナーではメンバー4人のコメントがあり、それぞれがこの作品を作るに当たり感謝の弁を述べたい人の名前を連ねている。

マネージャー、スタッフ、プロデューサー、そして家族。そこにヴォーカルのルークは、影響を受けたミュージシャン、バンドも並べているのだが、その名前が様々。

クラシックロック、ハードロックの元祖たちから、ファンクの帝王やヒップホップのアーティストまで。さらに、危険な香りが強く彼らとイメージが全く合わない、Cypress Hillというヒップホップグループの名が入っていたことは意外だったが、逆に幅広く音楽を聴くのだと好感を持てた。

QUEENの印象は強いし、QUEENファンには大ウケすると思う。この作品がリリースされた今、世界に続きここ日本でも、QUEENの映画“Bohemian Rhapsody”が大ヒットしている。

きっと、映画館でこのレコードをBGMとして流すといいプロモーションになるだろう。

しかし彼らはQUEENではない。彼らは、THE STRUTSだ。

QUEENは、もっと「キレとへヴィさのあるハードなロック」。

また、純粋なロックもあれば、カントリー調、独特なクラシック調、ディスコっぽいものなどなど守備範囲がかなり広い。多彩だし、音に深みがある。

そんな楽曲に乗るフレディの声は、それぞれの詩の世界を演じる役者のよう。声の音域、声色の多彩さは逸品。

一方のTHE STRUTSは、メロディーも楽曲もいい。何度も言うようにミュージカルっぽいテイストがあり、「皆が楽しめるカラフルなポップロック」というのが主軸。

QUEENほどのハードさはないが、万人を笑顔にさせるポップ。ライヴでのオーディエンスとの掛け合いをイメージしたような、拍手を楽器とした曲が多い。

QUEENは哀しみを帯びたイメージの曲もあるが、THE STRUTSにはそういった類のものはない。全てにおいて、ポジティヴな煌びやかさが光る。

これは、先述の通り、ダイナミックなロックバンドの大規模なショーの前座を務め上げ、ロックンロールショーを創り上げることに成功したからか。はたまた、現代の名プロデューサーたちが彼らの良いところを引き出したからか。

はっきりとした要因は分からないが、一つ言えることは、

「THE STRUTSの4人がやりたい音を全力で楽しんで演奏している」ということだろう。

こんなにもリスナーを陽気にさせる音楽は、偽りの心ではできない。彼ら4人は全力で楽しんでいるのだろう。

 

THE STRUTSには、将来性を感じる。

音楽史と彼らの立ち位置を考えれば、ハードロック・へヴィメタルの世界でプロモーションされるのも分からなくはないが、それだけでは勿体ない。

ハードロック・へヴィメタル世界のリスナーにも、良いメロディーを好む人は多いので間違ったプロモーションではないが、もっと広く音楽ファンに訴えかけたい。

しかし、彼らの新譜リリースインタビューが、HR/HM専門誌BURRN!とrockin’onにしか載っていないのが残念だ。

ネットインタビューやその他どこかで取り上げられているかもしれないけれど、もっともっと広くプロモーションしてほしいな。

 

もし僕が彼らの宣伝マンだったらこうだ!

「英国に生まれた4人組のオシャレなロックンロールバンドは、あなたをカラフルなロックンロールの世界へと誘う。そうだ、これはミュージカル!キラキラした絵、誰もが笑顔になれるリズムに爽やかなメロディー。THE STRUTSに心弾ませ、踊ろう、笑顔で歌おう!」

ヤング&デンジャラス

ヤング&デンジャラス

 

 #thestruts “musical #rocknroll #younganddangerous #ザストラッツ #ヤングアンドデンジャラス #ミュージカル #音楽ライター監督

【2018年最もロマンティックな音楽、BEHEMOTHの新作”I Loved You At Your Darkest”】

アイ・ラヴド・ユー・アット・ユア・ダーケスト【日本盤限定ボーナス・トラック収録】

猛烈に暑かった夏から秋へ。晴れ渡った日々から夜が長い、寒い日々へと移る頃。

YouTubeを開くと、オススメの中に興味深い映像があった。

10月に発売となった、ポーランドのバンド、BEHEMOTHの新作に伴う映像。

ミュージックビデオでもなければ、今流行りのリリックビデオでもない。

暗い部屋に一人の、無機質な表情をした男が椅子に腰かけ、CDの音源をバックにギターを爪弾く映像。

 

「なんてロマンティックなメロディーなんだ」

僕は深い感動を覚え、その日以来、何度も映像を観ては財布と相談し、この作品を手に入れる機会を狙っていた。

まだ暫く先かと思っていたが、その日は思いの外、早く訪れた。

 

10月31日ハロウィンの夜。

渋谷へあるバンドの新譜を買いに行ったのだが、皆さんご存知のお祭り惨事。とにかく歩けず、ろくに買い物すらできない。現場はニュース以上の地獄絵図であった。

何とかレコード店に到着した時には何とも言えない感情でいっぱいになり、気づいたら当初の予定の新譜に加え2枚も、買っていた。

そのうちの1枚がこれ。その日から通勤中、移動中はずっと、この作品を聴いている。

まずは皆さんにもその映像を観てほしい。


BEHEMOTH - Bartzabel playthrough (EXCLUSIVE TRAILER)

深い、深い音が連なり、不穏なメロディーとなり、どこまでも伸び上り、その上を怒りに満ち溢れた力強い声が何かを訴える…

灰色の分厚く、どこまでも広がる曇が世界を覆う。土も灰色、建物も灰色、葉っぱが散り落ちた木も灰色。

そんな世界の大空を、谷底を、海の上を雄大に飛び抜けるハゲタカ。

僕には、そんな世界が見えてきた。

そして、BEHEMOTHというバンドを率いるこの男、ヴォーカル兼ギターのネルガルというステージネームを持つ男のロマンをこのメロディーに感じた。

冒頭に呪われたかのような絵画を紹介しているが、これがレコードのジャケット。実に恐ろしい。

不気味で近づきたくないかもしれない。しかしどことなく美しい、宗教画のようなグルーヴを持つ絵。

先ほどの映像で僕と同じく、メロディーに惹かれた人は、もう一歩踏み出し、プロモーションビデオを観てほしい。

映画のような世界。丹精に作り込まれた、映像を。

分かり易く言うなら、世界的に大ヒットしたファンタジー映画“ロード・オブ・ザ・リング”で描かれる、闇の世界。

あのような世界を音楽で描いたらどうなるのか、といった感じ。

ただし、なかなかショッキングな映像にはなっているので、あまりバンドのこと知らない人は、映像を観ず、音だけに集中してもらってもよい。

プロモーションビデオは、その音楽の世界を再現したもの故、アーティストの表現を視覚的に知る・楽しむものだが、メタルの世界、ブラックメタルの存在を知らない人にとっては、かなり強烈に映るので、まずは音を。

音だけでも恐ろしさはあるものの、奥深さや芸術性、抒情的なメロディーを感じてもらえるはず。


Behemoth - Bartzabel (Official Video)

こちらは先ほどのネルガルがギター一本弾き通した映像の、プロモーション映像。


Behemoth - God=Dog (Clean Version)


Behemoth - Wolves ov Siberia (Official Video)

過激で邪悪ではあるが、どこか芸術的で美しさが光る音楽。

暴力的ではなく、深い精神性を描いたような音楽。

 

さて、音を聴いて少しでも良いなと思ってくれた方は、ぜひ引き続き読んでほしい。

レコード全体の感触、いかにこの作品が美しいかを、僕なりの視点でお伝えする。

 

このレコードは、なんと子供たちの聖歌隊で幕を開ける。

子供とは言え、可愛げはない。むしろ、純粋な心を悪魔が全て支配したかのような声。

子供とは真っ直ぐな生き物だが、邪心が棲みついた少年が歌い始めると、無機質で強い意志を持ったクワイアとなり、恐怖がじわりじわりとやってくる。

そこに不穏で重いギターが入り、オーケストラが入り、邪悪な世界へと聴く者を誘う。

続く2曲目は、過激なメタルバンドやこのバンドが属するブラックメタルというジャンルによく聴かれるブラストビートが襲ってくる。

ブラストビートとは、簡単に言うと、超人的な速さで2つのバスドラム(ドラムキットの足元にある大きな太鼓)を両足で連打すること。

ドラムキットの中で最も重い音が強烈なスピードで迫ってくる様はまさに恐怖の突風。

そこに邪悪で野太い、死神のような声が入り、ギターメロディーにはオーケストラが重なり、恐怖の世界を築いていく。

1~2曲で十分に荘厳かつ恐ろしいものを聴かせてくれるが、BEHEMOTHの真骨頂はまだまだここから。

このレコードは、邪心に満ち溢れているが、ロマン溢れる深い世界を見せてくれるから。

ドラムスは先述のブラストビートやスローパートを織り交ぜ演奏するが、極地にある音が巧くブレンドされており、レコード通じて綺麗な一つの流れを感じる。

何と言っても一音一音が非常に柔らかい。生肉をスティックで叩くような音という具合。

ステージネーム、インフェルノというこのドラマー、表現者として一級。

ギターソロは、へヴィメタルらしく弾きまくるパートもあるが、ロングトーンを聴かせるものもあり、どちらも共通して感情の乗り方が見事。

いわゆる激しいメタルのソロパートではなく、ブルーズを感じるクラシックロックなものに仕上がっている。緩急バランスが取れた悲哀のメロディーと言おうか。

この手のバンドとしては意外、曲にフィットしつつ、しっくりくる味わい深いギターになっている。

ギターと言えば、4曲目や9曲目では、不気味に響き渡るアコースティックギターが聴ける。

これがいい絵を見せてくれる。枯渇した世界のよう。

葉っぱは枯れ落ち、裸になった木々。霧が立ち込める空気。灰色が支配する世界には、人間の息なんて感じない。

全体的にベースの音がなかなか拾い難いのだが、ここぞというポイントでゴリッという質感の低音が耳に響き、非常に良いアクセントを出している。

ギター・ベース・ドラムスのベースの楽曲のロックさに加え、オーケストラが入るのだが、これがまた奇をてらって「ドヤ顔」感で入るのではなく、自然な流れで入っていく。

そっと寄り添うように、オーケストラサウンドが入っていく。

以上、各楽器の音を紹介したが、いい意味でどれも主張具合が強くなく、心に響くトーンになっている。

ミックスが巧いのか、非常に耳に優しい音になっており、この手のバンドには非常に珍しく、何時間聴いていても疲れない。

こうして、へヴィメタル、またその中でもかなり過激で恐ろしいタイプの音楽というフォーマットではあるものの、優しく温かい質感を感じる音、悲哀に満ちたメロディーで創造される世界観は、ロックそのもの。

少しクラシック音楽に近いかもしれない。クラシックにもただ明るい、美しい音楽ではなく、地獄のような感情をメロディーで表現したものもある。

BEHEMOTHのこのレコードはそんな知的、美的センスを感じる恐怖感は、その後者に属するのでは?

そのクラシックのダークサイドに乗る声は、決してブラックメタルによくあるハイトーンではなく、邪心に満ち溢れた声ではあるものの、けっこう野太い声。深く味わい深い声だ。

なんだろう、腹の底から沸き上がる声には、その歌い手の本気さを感じる。メッセージを世に放ちたいという、底力と言おうか。

ネルガルが歌うのは、アンチ・キリストの精神。キリスト教の教えにおける矛盾を突く。

我々東洋人からすると読み取り難い歌詞ではあるが、ブックレットの日本語訳を読むと、その言葉の世界を感じて、ゾッとする。

しかしどうだろう。西洋人の多くが信じるキリスト教の盲点を突き、人々に気づかせようとするネルガル…彼は、本当は救世主なのではないか?

僕の深読みかもしれないが、

「問題だらけのキリスト教なんか信じるな、こんなものなくてもいい人生を歩めるぞ」

と説いているのか。

そういうメッセージを伝えたい力が、表面的なものではなく、心の底から望むものなのだから、ハイトーンではない、ロック色の強い歌声に感じる気がしてきた。

ネルガルの声の真相…きっと今、ネルガルはいい精神状態にあるんだと思う。

これは僕の勝手な空想だが、なぜそう思うのか、彼の歩みをここで知ってほしい。

背景を知るときっと、もっともっとこのレコードを深く味わえる。

1991年。民主化されてまだ2年しか経っていないポーランド。

14歳のネルガル少年は、テープトレーディングで手にしたブラック・メタルバンドたちの音に魅せられ、BEHEMOTHというバンドを結成。

デモテープの制作を繰り返し、95年に1stアルバムをリリース。

以降、メンバーチェンジはあったものの、コンスタントに作品をリリースし続け、ダークサイド側のベテランメタルバンドとの欧州ツアー、アメリカ進出を成功させ、アンダーグラウンド的な音楽にも関わらず、その芸術性や話題性により、アンダーグラウンドにとどまらず、世界的な成功を手にする。

ただ、その彼の考えや表現する世界がなかなか過酷なもので、強烈な作品の為、日本では考えられないような裁判沙汰に発展している。

結果的にネルガルは勝訴するのだが、さすが欧州。キリスト教の根付き方、信じる力が強い。

また彼らのライヴを阻止しようと宗教団体がライヴ会場に押し寄せ、ツアーが中止になる騒ぎもあった。

あれは、”The Satanist”という強烈なアルバムタイトルのリリースツアー。ロシアでの出来事だった。

バンドは警察に連行され、留置所に入れられ、帰国を余儀なくされた。

しかしこういった騒ぎは一方でBEHEMOTHの名前を世界に広めることとなり、

「どんな世界観を持つ音なのか?」

と興味を持つ、僕みたいな音楽ファンも出てくる。

この記事を読めば、よく理解してもらえると思う。

hbol.jp
またBEHEMOTHを語る上で大事なことがもう一つ。

リーダーのネルガルは、8年前、白血病と闘っていた。

欧州でも北米でも売れ始め、バンドとして成熟を見せつつある頃、彼は病魔と闘っていたのである。

www.barks.jp

彼は見事病に打ち勝ち、その後は充実した傑作を連発する。

アンダーグランドでしか語られないような過激な音楽は、どんどん芸術性を磨いていき、このような大傑作アート作品を産み出している。

先にも書いたが、クラシックとも感じられる。

このレコードを聴いてもらって、また、キリスト教団体との対立や訴訟勝訴、白血病との戦いに勝ったことなど知り感じるのは、ネルガルの精神の強さ、尋常ではない逞しさ。

その男が仲間と創造し、歌う音楽、これほどにまで魂の宿った精神世界。

これは男のロマン。

ネルガルの渾身の想いが詰まったロマンティックな音楽を、深く深く、味わっていこう。

 

参考

BEHEMOTH/Nergalインタビュー!|HMV&BOOKS onlineニュース

Behemoth - Biography | Artist | Culture.pl

#behemoth #ilovedyouatthedarkest #blackmetal #extrememetal #へヴィメタル #ブラックメタル #エクストリームメタル #ロマン 男のロマン #romantic #ポーランド #poland #メタル #音楽ライター監督

【今週の通勤BGM~僕を奮い立たせた音楽、僕を癒した音楽~vol.3】

さて、通勤BGM第3週目。

いってみよう!

 

10月22日(月)

・出勤:UNITED ”Absurdity” (2018)

ABSURDITY

ABSURDITY

 

スラッシュメタルとは、速さと凶暴さが売りで、力強い楽曲が集まるもの。

日本のスラッシュメタル史を支えたUNITEDの10枚目であるこのレコードは、非常にストーリーがある。

31年に渡りバンドを支えたベーシスト・横山明裕氏が、2014年にこの世を去った哀しみを乗り越え、作った故。

ベースサウンドと英語の語りから入り、UNITEDらしいサウンドがスタート。

横山氏が愛した餃子を揚げる音、缶ビールの開封音、そしてピアノサウンド、HEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカル・ANZAの哀しみを表現した美しい女声…

リーダーを失くしたバンド、作曲の指揮官を失ったバンドが懸命に作り込んだ作品は、各方面で傑作と呼ばれている。

 

【"Absurdity" Teaser】


UNITED "Absurdity" Teaser

 【Arise (Official Music Video)】


UNITED - Arise (Official Music Video)

 アルバム発売直前に発表になったミュージックビデオ。楽しみにしていたアルバムを待てず、残業の苛立ちの中、この映像を観た…笑顔でガッツポーズ!

【"Making of Absurdity" (Behind The Scenes)】


UNITED "Making of Absurdity" (Behind The Scenes)

10月23日(火)

・出勤:ANTHRAX ” Sound of White Noise” (1993)

Sound of White Noise

Sound of White Noise

 

 何とかっこいいへヴィメタルレコードなんだ!

アメリカらしいカラッとした空気で気持ち良く、大きい空に駆け巡るような気持ち良いヘヴィメタル。

ギターソロも決して速弾きで音数重視…ではなく、ブルーズの顔も見せるキャッチ―なフレーズを持つ。

 

ANTHRAXはNYのバンドで1981年に誕生。

その頃生まれつつあったスラッシュメタルというジャンルを生んだ最重要バンドとして、欧米では“BIG 4”、日本ではスラッシュ四天王と呼ばれる4バンドのうちの1つ。

その他は、MEGADETH、SLAYER、そしてメタルファンではなくても洋楽ファンなら耳にしたことのあるアメリカの巨大バンド、METALLICA。

 

1980年は世界でヘヴィメタルブームが巻き起こったが、90年代に入るに当たり、グランジやオルタナティヴロックという新たなロックの形が誕生し、メタルはメインストリームから離れていった。

90年代、多くのメタルバンドは試行錯誤する。

流れに乗れず解散するバンド、上手く流れに乗り、より巨大化していくバンド。

後者の良い例であり数少ない例がMETALLICA。

そこまで巨大化しなかったが、メイン市場の音楽を取り入れ、生き残ったのがこのANTHRAX。

 

ということで、へヴィメタルを愛する人たちからすれば、90年代のメタルバンドの音には拒絶反応を示す人が多い。

このANTHRAXにしても、80年代とこのレコードで全く表面的には違う。

しかし、よーく聴いて欲しい。

80年代のANTHRAXは別物と考えると、これは真新しいバンドの作品と考えると、かなり完成度が高い!

 

“This is the journey into the sound”というテレビリポーターの台詞のようなものから、このレコードはスタートするのだが、11曲が多種多様で旅しているような心地になる。

へヴィなキレの良い音楽として、80年代のスラッシュ期に負けず、今作もビールが合う音楽。

【Only (Official Video)】


Anthrax - Only (Official Video)

今も尚歌い継がれている90年代の唯一といっていい曲。

METALLICAのジェームズ・ヘットフィールドが“Perfect”と言ったという一曲は、やはり現在のセットリストは80年代の多くのANTHRAXファンが求める曲たちの中で歌われるので、浮いて聴こえがちだが、いやいや、このレコード通して聴くと、素晴らしい。

(参照:https://en.wikipedia.org/wiki/Sound_of_White_Noise

 

【Black Lodge (Official Video)】


Anthrax Black Lodge

 90年代のハリウッド産クライムサスペンス映画風なビデオだが、僕にしたらこれは、モダンなマカロニウエスタン、90年代の技術で撮影した西部劇映画が見えてくる。

孤独な男が旅先で出逢った女を守る為、悪党と闘う…みたいな。

 

【Room For One More (Official Video)】


Anthrax - Room For One More Music Video

 キレがいい。男の音楽だが笑顔が見える、爽やかさというか、スポーツ後の清涼感と言う感じ!

 10月24日(水)

・出勤:ANTHRAX ”Stomp 442” (1995)

ストンプ442

ストンプ442

 

これまでまともに聴いてなかった“Sound Of White Noise”に惚れ込んだので、その次作であるこのレコードを聴いてみた。

なぜ興味も無いのに持っていたか…たぶん、中古レコード店で安かったからかと。

80年代の要素は綺麗さっぱり無い…がよく聴こう、精神性は何ら変わってないんじゃない?

世間では90年代に入ってメタルバンドは魂を売ったという人も多いが、芯の部分は変わらない気がする。

芯とは次の3つ。

 ①曲のキャッチ―さ。リスナーを引き込んで、楽しく笑顔でクレイジーに走らせる、ジャンプさせる感じ。

②変にシリアスさを持たず、ジョークのような軽いリズムを持つ感じ。

③笑顔でバンドが演奏しているのが見えてくる曲。

 このレコードは、これというキメの曲が無い気もするが、歪んだギターの良きリズムやマッチョな心優しき兄貴感あるJohn Bushの声が心地良い。

この作品からこれまでリードギターを弾き、ギターソロを担当していたダン・スピッツが辞めたが、ANTHRAXの創設者でありもう一人のギタリスト、スコット・イアンがその穴を埋める…。

と思いきや、彼は元々ギターソロに興味が無く、ギターリフ(リズム)に魅力を感じている人ということで、ゲストを呼び、ギターソロを弾いてもらっている。自分の心に徹する姿、侍だ。

 【Fueled Music Video】


Anthrax - Fueled 

 

・帰宅:ADAGIO ”Underworld” (2003)

アンダーワールド

アンダーワールド

 

 フランス人天才ギタリスト、ステファン・フォルテ率いるバンド(当初はプロジェクト)の2枚目。

クラシックを取り入れるへヴィメタルバンドは数あれど、これほど『クラシック』という言葉を大事にしたレコードはないんじゃないか?

2000年代にヘヴィメタルというフォーマットで、古典的なクラシックの大曲を書いたらどうなるか…その回答がこの作品ではないかな?

クラシック好きに是非聴いてみてほしい。

クラシック感が非常に強く、クラシックとへヴィメタルそれぞれの『ダークな美しさ』の重なる点を仰々しいドラマで表現したのがこのレコード。

ベートーヴェンやバッハなんかがこれ聴いたら、どう感じるだろう。

 

【promises】


adagio - promises

 6曲目であり唯一5分台の曲。

このバンド1枚目、2枚目のヴォーカルはデヴィッド・リードマンという英国人のシンガーだが、彼の魅力美しい声、男勝りな声が光る、悶絶ものの一曲。

 

10月25日(木)

・出勤:COCOBAT ” Fireant Moving Co.l” (2004)

Fireant Moving Co.

Fireant Moving Co.

 

HI-STANDARD主催のフェス、AIR JAMに97年、98年と初年度から2年連続参戦している日本のラウド・ロックシーンを支えるバンドの7枚目。

ヘヴィメタルだけど軽く、キレが良いギターリフに、メタリックな音には珍しい跳ねるベース(=スラップという奏法)でバッキバキに攻めていくのは気持ち良い。

実際ライヴでもこのヘヴィなメタリックサウンドで跳ねるのは唯一無二だし、一曲ずつ一礼する礼儀正しさを持つ。

 

ただこのバンドに言いたいことが2点。

曲がかっこいいが、似たり寄ったりなことと、ヴォーカルが客を見ず、人見知りなのか、目線を上げ、天井を見ながら歌うこと。

ヴォーカル、渋い声がかっこいいけど。目線を逸らすから、対峙してる感がないねんな…やっぱライヴは本気と本気のぶつかり合い。

バンドと客はお互い楽しみながら叩き合ってるわけだから、ここは改善してほしいな。

今作、メタル界の名プロデューサー、フレデリック・ノルドストロームが手掛けるが故か、しっかりとしたいい音。

 

【FIRE ANT (Official Music Video)】


COCOBAT - FIRE ANT

10月26日(金)

・出勤:PULLING TEETH ”フッコ―ブシ” (2014)

フッコーブシ

フッコーブシ

 

COCOBATの創設メンバーの一人である寿々喜氏がギター・ヴォーカルを務める、スリーピースバンドであり、日本のラウドロックシーンを支えるバンド、PULLING TEETHの7枚目。

もう何回も聴き込んでいる。100回以上は聴いている。

ウッドベースが入っているラウドロックバンドってだけでも面白いが、なんとも僕が惚れた理由は、このレコードが攻撃的なラウドロックに演歌の歌唱法を取り入れ、昭和の男像を歌っているという点。

レコード名”フッコ―ブシ”というだけあり、東日本大震災の影響を受け作られた作品で、歌詞に凄いその点が見えてくる。

【和を背負う(OFFICIAL VIDEO)】


PULLINGTEETH -和を背負う(OFFICIAL VIDEO)

 強烈なドラムスから入る1曲目。

このドラムイントロは打ち上げ花火をイメージしたそう。

和のイメージを持った、攻撃的なロック。歌い回しの昭和感が絶妙で、また切り絵を取り入れたこの映像の昭和感がかっこいい。

 

#通勤 #出社 #帰宅 #bgm #通勤bgm #heavymetal #anthrax #soundofwhitenoise #stomp442 #adagio #underworld #cocobat #fireantmovingco. #pullingteeth #フッコ―ブシ #メタル #音楽ライター監督

【Revenge.69~5つの顔を持つ男たちは夢と現実を生きる~】

人生を楽しみまくっている大人はかっこいい。

妥協せず、言い訳せず、今を濃く生き、一生懸命生きる大人はかっこいい。

一方で、生き方について悩んでいる人たちが多い。

夢と現実の狭間で揺れる学生たち、自分の人生に納得のいかない社会人たち。

 

僕もかつては悩んでいた。

今も自分の人生について悩んでいる部分はあるが、かつてのそれとは違う。

今の僕は、しっかり自分を表現する方法、自分しかできない道を見つけている。

ある世界を知り、普通にサラリーマンをやっていたら出逢わない人たちと知り合っていった。

そんな方々と交友を深めていく中で、いろんな人生の歩み方があるのだと知った。

そして僕なりの方法で試行錯誤し、有難いことにサポートやチャンスを得た結果、道を見つけた。

不器用ながら時間はかかっているが、今、僕はそこに全力を注いでいる。

僕が生き方への回答を見つけるきっかけになった世界とは、「ライヴハウス」

そう、アンダーグランドの音楽シーン。

生き方に悩む若者よ、大人よ。ライヴハウスへ行こう!

ちょっと怪しげなビル。地下へと続く階段を下ると、ライヴハウスがある。

最初は怖いが、恐れず、重いドアを開けてみよう。

 するとそこには、今を全力で生きる人がたくさんいる。

ミュージシャン。

と言っても、世間一般に知られている方々ではないし、テレビの音楽番組に出てもない。

正直知名度は無い。

ただし、この世界で一生懸命曲を書き、演奏するミュージシャンは、楽しそうだ。

メジャーなミュージシャンは、売れる音楽を生み続けないといけない。

事務所やレコード会社から言われた、マーケティングによる音楽をやらないといけないだろう。

自分たちの音楽を一人でも多くの方々に聴いてほしいという素朴な夢は昔と変わらぬものの、果たしてそれは本当に自分が演奏したい音楽なのだろうか。

 

一方、アンダーグラウンドのシーンはそうではない。

ここで活躍するミュージシャンは、自分たちが本当に好きな音楽を全力で作り、全力で演奏しているからだ。

もちろん、集客は必要だから自分たちの音楽のファンを増やさないといけないし、自分たちが心血注ぎ込み、作った音楽を一人でも多くの人に聴いて、楽しんでほしいもの。

全力で作った自分たちの音楽で、その音楽が属するジャンルを好む人たちを虜にできた時、ライヴハウスには一体感が生まれる。

好きな音楽を演奏する者、好きな音楽を聴きたい者の結束は強く、プレイする者も聴く者も笑顔になり、お互いが幸せを与え、もらう関係になる。

 

では、ライヴハウスで演奏する人はどんな人か。

知ってビックリ、本当にいろんなタイプの人がいる。

バンドをいくつも掛け持ちし、ステージや路上と場所を問わず毎日演奏し楽器一本の人もいれば、楽器の講師をしながらバンドを続けている人もいる。

サラリーマンもいれば、自営業もいるし、トラックドライバーもいれば、洋服屋さんの店長、PCのエンジニアやグラフィックデザイナーをやりながら、バンドをやっている人もいる。

NPO団体の理事長を務めているバンドマンだっている。

皆、何かしらの方法で稼ぎ、食いながら、大好きな音楽を続けている。

「大学を出て、社会人になり、いつか結婚し、家庭を持ち、子供を育てる…」

こういった一般的な人生、平凡な人生を親は子に求めがちだし、就活生の大半はこういった方向性を頭に描き、進んでいくだろう。

しかし、これだけが人生ではない。

そう教えてくれたのは、ライヴハウスで知り合った人々。

働きながらも大好きな音楽を全力でやっているミュージシャンがいる。

子供の頃に持った夢に向かい、今も走り続けている大人たち。

自分たちの音楽を爆音で演奏して、仕事で得たストレスをぶっ飛ばす大人たち。

兼業ミュージシャンかもしれないが、舐めてはいけない。

皆本気で、全力でやっている。そして、その音楽に、演奏に魅せられるファンがいる。

これがライヴハウスの世界。

 

今回紹介するのは、名古屋のREVENGE. 69。

途中解散していた時期はあれど、結成から30年以上経って今も全力で大好きな音楽、子供の頃に惚れた音楽をプレイしている5人の男たち。

オリジナルメンバーの2人は、49歳の一人の男にして、一人の夫。

一人の父親にして、一人の家族を養うサラリーマン。

そして、一人のミュージシャン。

 

1985年。

高校1年生のオーグチ氏は、部活に打ち込んでいたが帰宅部への転向を余儀なくされた。

それから数か月後の12月。偶然に再開した中学の同級生たちとバンドを組むことになったのが、全ての始まり。

1986年。

1980年頃から、世界にはヘヴィメタルの波が押し寄せていた。

ここ日本も同様な動きがあったが、その第2波と呼ばれる一群の中心にいたSABBRABELSのメジャーデビューアルバム” SAILING ON THE REVENGE “より、バンド名をREVENGEとした。

(参照:https://diskunion.net/metal/ct/detail/XAT-1245677861

大好きなバンド、ANTHEMのコピーを中心に、ミュージシャンとして、バンドとして鍛え、ステージに立つ高校時代。

学校以外は全て音楽。バイトは全て音楽の為。音楽一色の生活。

PAや照明など裏方の仕事も自らやらないといけない高校生ミュージシャンは勉強ばかり。

スタジオにレコード店にライヴハウスと、ミュージシャンや音楽関係者が集まるいろんなところに出没しては、交友関係を深めていく。

演奏だけではない。

様々な経験が音楽家としての血となり、肉となり、骨となる。

1988年。

高校卒業し、皆バラバラの生活になるも、オリジナルの楽曲でステージ立つ為、リヴァプールスタジオにてデモテープを製作。

オーグチ氏はPAの知識を持っていたことから、エンジニアとなり、録音。

夢と希望と実力を詰め込んだカセットテープをライヴハウスへ売り込む。

(参照:http://www.geocities.co.jp/SweetHome-Skyblue/3836/

そして、オリジナル楽曲でのライヴが実現。

同じく名古屋で活動していたバンドが本格的に音楽の道に入り、東京へ出向く中、REVENGEも精力的にライヴをし、スタジオに入っては練習し、録音したライヴ音源を聴いては修正しと、修行の日々。

しかし、11月のライヴを最後にヴォーカルのオーグチ氏とベースが脱退。

 1989年。

バンドは、後任を探すも上手くいかず、解散。

 2001年。

子供のころから大好きで憧れており、コピーしていたANTHEMが再始動。

そのライヴをメンバーと観に行き、心に閉まっていたものが再び燃え上がり、再始動。

バンド名は、REVENGE.69に改名。

メンバーチェンジを経ながら、ツインギター体制に変わる。

30代。仕事や家族との生活もあるので、バンド結成時と同じペースでは歩めないが、ゆっくり、着実に、自分たちの音を追求していく。

 2010年。

1stシングル”Volume One“を製作し、無料配布。

 2012年。

ヴォーカルでありリーダーであるオーグチ氏の同級生、ETERNAL ELYSIUMの岡崎氏のスタジオ、STUDIO ZENにて2ndシングル”Ⅱ”を製作。

 2013年。

2月23日、2ndシングル“Ⅱ”リリース。ライヴ会場を中心に販売。

(参照:http://diskheaven.shop-pro.jp/?pid=73268444

2014年。

2月。新栄ソウルキッチンにて開催した初のワンマンは、見事ソールドアウト。

オープニングアクトは、JASONS、DilemmAが務めた。

3曲入り音源(”Luck And Pluck”, ”Blood Splash Of Revenge”, ”Seven”)を来場者全員配布。

当時のドラムス前田健次氏の初音源。

(参照:https://www.facebook.com/revenge.69officialpage/photos/a.488878967857513/562666933812049/?type=3&theater

5月。オーグチ氏の息子がギターで入り、6人編成にて名古屋でライヴ。

6月。その息子がサポートメンバーとなり、5人編成でJASONSと共に初の関東遠征。

2014年6月14日(土)@横浜B.B.STREETより。

 (https://www.anotherstyle.net/entry/jasons01

 

11月よりSTUDIO ZENに入り、レコーディング開始。11月末には再びJASONSと東京遠征、新宿でもう1本ライヴ。

11月23日(日)@東京新宿HEAD POWERより。

レコーディングで多忙のはずが、間髪入れず12月初めに名古屋で自主企画ライヴを実施、レコーディングへ気持ちを高める。(その後も熱量は冷めることなく、2015年4月まで6カ月連続ライヴを成功させた)

 2015年。

1月より、ミニアルバム”DE LA SERMA...GUERRILA“のリリースツアーを東名阪を皮切りに、多くの地でライヴを行った。

(参照:https://www.facebook.com/revenge.69officialpage/photos/a.534123883333021/833623933383013/?type=3&theater

2月名古屋(JASONSとのツーマン)、3月名古屋、4月大阪、6月東京、7月四日市、8月名古屋(自主企画)、9月名古屋、10月岐阜、11月浜松(初)

(参照:https://www.facebook.com/revenge.69officialpage/photos/a.534123883333021/833623933383013/?type=3&theater

6月20日(土)@巣鴨 師子王より。

12月5日。

ツアーファイナルと結成30周年を兼ねたスペシャルなショーを敢行。

過去に在籍したメンバーを呼び寄せ、結成時のバンド名を冠した今宵限りの特別バンド、REVENGEがオープニングアクト。

そして結成時からの旧友バンド、DEADCLAW、大阪の大先輩RAGING FURYと現在のREVENGE.69のスリーマンとなったスペシャルな一夜。

アンダーグラウンドとは言え、30年。

その重みと歴史、成長を、バンド、対バン、お客さんと、この場にいた皆が感じ、REVENGE.69を称えた。

(参照:https://photos.google.com/search/_tra_/photo/AF1QipNMsUrP4f1ci6nXptY0xE5gCQk9YftMyRBDCLWL

この夜、ドラムスが脱退をリーダーに報告。

2016年にはベーシストが、2017年はリードギタリスト、ベーシストが脱退するも、幸いにも後任はすぐに見つかり、その歩みを止めることなく、自分たちの理想のバンドに近づけるべく今も練習を続け、自分たちの音楽を見つめ研究する、修行の日々。

名古屋はもちろん、大阪、東京と活動を続ける。

また2017年、オーグチ氏はここ最近活動を共にする大阪のバンドNEAT 001のギタリスト、KCと共に「火倉」というアコースティックユニットを結成。

昭和歌謡テイストにドゥーミーなロックをミックスさせたサウンドをプレイ。

 

30数年の歩みはこんなもんではないとは思うが、凝縮してでも伝えたかった。

なんといっても、今回の記事のテーマが、「生き方」だから。

結成から33年となった今のバンドの姿はどうなのか。

2018年バンド最後のライヴを、10月7日四谷アウトブレイクで観てきた。

この夜の感想を一言で述べるなら、

「今を生きるバンド」

この言葉に尽きる。

この夜も、いつもながら、熱いドラマを見せる楽曲が並ぶ王道へヴィメタルショーを展開した。

彼らもファンもその音を「オールドスクール」と呼ぶが、へヴィメタルが黄金期であった1987年生まれの僕にはそんなもん関係ない。笑

「曲がいいかどうか」が重要。


熱い戦士、信念を持ち戦う者が好きなオーグチ氏。

ミニアルバムのタイトルやアートワークには歴史的な革命家、チェ・ゲバラへの愛が込められているが、オーグチ氏の声には扇動力があり、リーダーとしての気迫がある。

戦う者のドラマを語るには申し分のない、中音域の伸び上がる声を持つ。

僕はこの日でREVENGE.69を観るのが4度目。毎回新鮮な心で感動できるのが、そのギターリズム(リフ)の爽快さ。

作曲を手掛けるのはオーグチ氏と共にオリジナルメンバーであり、彼の中学からの同級生、竜也氏。

彼は、本当にかっこいいリフを生み出す。

ギターを弾けない僕がこういう言い方をするとエラそうで申し訳ないのだが、センスがいい。

どの楽曲でもギターはキャッチ―で、聴く者の心を見事掴み印象に残る。何より聴いていて気持ちいい。

心を持って行かれた僕は自然と笑顔になっている。

本当に王道。

ANTHEMと同じく、彼らは見事に王道へヴィメタルを産み出している。

 

もう一人のギター、ドラムス、ベースを僕は初めて観たが、いい意味でバンドは変わった。

聴き易さはそのままに、バンドサウンドが、分厚くなった。

終演後、オーグチ氏に聞いたが、新体制となり、いろいろとアップデートしたようだ。

小出氏のドラムスは、バスドラム(一番大きな音が出る、足元の大きな太鼓)をツインペダルで速く、とにかく速く連打するのではなく、着実に打ち込んでいくスタイルを取っている。

通常、この手のバンドは速いバスドラムが魅力の一つではあるのだが、決して無理をすることなく、今自分たちができる能力で確実にインパクトを出す方法を取った。

ヤッさんのベースも決してスピードよく弾きまくるのではなく、ドラムスのテンポに合わせ上手く味を付けていった。

ギターについて、再始動後の竜也氏の相方を長年務めた前任は、自由に弾きまくることを信条にしていたが、現ギタリストのコーイチロー氏は、リズム(リフ)を刻むところは2人揃ってしっかり刻むことに拘った。

結果、リズム隊はアタックが強くなり、バンドのベースサウンドは分厚くなった。

曲の輪郭を描くギターはよりはっきりとし、バンドの音の分厚さ、圧力は増した。

楽曲がタイトに分厚くなったことにより目立つのがギターソロ。

2人のギタリストは全くタイプが異なるから面白い。

王道をいく竜也氏に対し、新ギタリストはモダン。

音数は多く、速さとメロディーのバランスが良いし、ソロパートの最後にアームで音を揺らせ、爆撃機のようなインパクトを残す。

戦争で戦う男を歌うバンドとしては、いい味付け。

ミニアルバムから3曲(“Silent Waltz“”39””Die For War”)、2ndシングルから1曲(”Birth”)、そして新曲を数曲入れたセットリスト。

過去の曲も今のバンドにはもう馴染んでいるようで、新曲と一緒になっても何の違和感も無く、爽快に駆け抜けた熱いドラマのへヴィメタルであった。

この夜もまた気持ち良かった。へヴィメタルの王道を堪能できた。

それはなぜか。

30年経った今も自分たちの音を研究し続け、変貌し、自分たちが憧れる音を目指し、修行するから。

夢を持つ若者。そして、夢を持つ大人。

社会人になったからと言って、夢を諦める必要は無い。

家族ができたからと言って、夢を諦める必要は無い。

「昔は俺もプロ目指してやってて、レコーディングやライヴを繰り返してたんだ」
なんて、後輩に言ってるサラリーマン。

んーなんかカッコ悪い。

歯切れが悪いし、未練を持った男としてカッコよくない。

昔は凄かったっていう、過去の栄光を披露したいようにも聞こえる。

 

今を生きよう。

働きながらでも、夢を実現するよう動ける。

家庭を持ちながらでも、動ける。

もちろん、100%夢漬けの生活ではないけど、夢を叶える為に動き続けられる。

むしろ、メジャーミュージシャンになって売れる音楽をやるより、自分が演奏したいスタイルを続ける形の方がいいかもしれない。

 

要は両立。

高校の頃なら、クラブと勉強の両立。

必死に運動場を走り回り、汗と泥だらけになりながらも、勉強した。

社会人なら、同じように仕事と夢の両立。

 

いやいや、このグレーな世の中、働き方改革なんて言われながらもなかなか難しい世の中やで?

いやできる。

1日24時間、1週間7日。

自分のやりたいこと(=夢)に時間を費やす為、仕事が効率的になるかもしれない。

家族の理解を得る為、上手い具合に家事をしたりコミュニケーションを取ったりし、家庭が円滑に回るかもしれない。

仕事なんかでできたストレスは、自分の夢に全力で生きることで発散すればいい。

 

自分の夢に120%生きるだけが人生じゃない。

家族を持つことも面白い。

会社で働くことで見えることもある。

兼業で夢に生きることで、自分たちがやりたいことだけに追求することもできる。

そして、いくつもの顔を持つことで、人生を誰よりも濃く生き切ることができるかもしれない。

若者よ、夢を諦める必要は無いし、失敗・挫折したからって辞める必要はない。

サラリーマンよ、昔の夢を忘れられないなら、今からやろう。

 

人生は一度。

全力で今できることをやり込み、自分の人生を楽しんでやろう!

最後に2015年リリースしたミニアルバムより、ミドルテンポの深く熱い曲で今回の記事を締め括ろう。

これが、5つの顔を持ち、子供の頃持った夢を今も追い続ける男たちの書いた、曲である。


REVENGE 69 39 music & photo

 

#revenge.69 #ライヴハウス#heavymetal #へヴィメタル #生き方 #夢 #サラリーマン #音楽ライター監督

【今週の通勤BGM~僕を奮い立たせた音楽、僕を癒した音楽~vol.2】

先週もなかなか過酷な週だったが、そんな日々を助けたのはやっぱり音楽。

会社から帰る時も、メロウな感じの音楽を聴くことはなかった。

 

というのも、帰宅後も飯食ってから仕事とか、軽く仮眠して眠気を取り、新聞配達やパン屋さんよりも朝早く起きて資料作りなどあったから。

いやぁ、ほんまに音楽の力は凄い。

 

ガッツある音楽を耳から全身に流し、最強の鎧を着たような気分になり、仕事という戦に出る。

 

そんな先週のBGMはこちら!

【今週の通勤BGM~僕を奮い立たせた音楽、僕を癒した音楽~vol.2】

10月15日(月)

・出勤:DEATH FILE ”Hang Myself” (1997)

HANG MYSELF

HANG MYSELF

  • アーティスト: DEATH FILE,湯浅正俊,武田龍,市川亮介,根本勝
  • 出版社/メーカー: バンダイ・ミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 1997/04/05
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

先週の3連休明けはSURVIVEでスタートした。

今週はそのSURVIVEのリーダー、NEMO氏がそれ以前に組んでいたバンド、DEATH FILEでスタート。

もう何年も中古レコード店を巡ってはCDを捜し歩いているが、まさかこの作品に出逢えるとは…。

それもSURVIVEの20周年ライヴの直後だったので、見つけた時はかなりテンション上がった!

 

そして聴いてみたら…もう、勢いがエグい!

圧も凄いが、分厚い!

「圧 x 厚」と言う感じ。

 

へヴィメタルの中でも過激なもの…デスメタル、スラッシュメタル、グラインドコアを混ぜ合わせ、撃と圧で押し進めた音。

例えるなら、あらゆる肉、鶏、牛、豚、鹿、ラムなんかを鍋に突っ込んで、火力全開で煮詰め、激辛調味料を加えたスーパー鍋かな。

 

ヘヴィさとスピードを併せ持つリズム(リフ)。

様々なリフを組み合わせ、曲を成立させるバンドも多いが、彼らの曲は比較的シンプルでリフ数は少ない。

しかし全然聴き飽きることなく、その必殺技のように決まってリフでどんどん攻めていく。

ギターソロはあまり無いが、そんなものは気にならない。ソロがなくても成立している。

 

「ギターソロがないとあかん」

なんて最近まで思っていたが、いやいやそんなことない。

DEATH FILEを聴いてみろ。かっこいいから。

 

このギターは、前述の通り、現SURVIVEで世界中を廻りライヴを繰り広げるNEMO氏、そしてBAT CAVE、IN FOR THE KILLにてヘヴィで尖ったギターで魅了するRYO-SUKE氏。

 

エクストリームな音楽で今も現役な人の誕生時はやはり、尖っていて勢いがあって、鬼気迫る。

鬼気迫ると言えば、ヴォーカルには驚いた。

この後、DEATH FILEを辞め、ベテランスラッシュメタルバンド、UNITEDに入ることになる湯浅氏。

楽曲のアグレッシヴさもあるが、ヴォーカル聴いた時、

「日本のバンドか?」

と驚いた。

 

グロウル、または、デス・ヴォイスという、デスメタルで聴けるその死者のような声が太い!そして早い!

筋力・肺活量は欧米人の方が圧倒的なので、日本人のそれはなかなか難しいところもあるのだが、湯浅氏の声は日本人離れしている。

 

これをベース弾きながら歌うんやから、ビビる。

「なんやこれ…」

と驚いている間に駅に着いた。

さぁ働こうか。

 

【Hang Myself (Full Album)】


DEATH FILE / Hang Myself Japanese death metal

 

【Waste?(Live)】


DEATH FILE /WAST?(live)

 

・帰宅:DEATH FILE “Hang Myself” (1997)

通勤時のBGMを紹介し、僕の大好きな音楽を知ってもらう…と言いつつ、出勤も帰宅も同じレコードってなんやねん!

と言うことではあるが、この日も帰宅してから仕事をしなければならず、穏やかな気持ちになってはいけなかったので、帰宅も過激にいこうと。

 

ん、やっぱDEATH FILEは凄いわ。

敢えて言うなら、このアルバムジャケットが何とも…怪しさを表現したかったのかな!?

10月16日(火)

・出勤:NEGAROBO ”Emergency” (2006)

(参照:Negarobo - Emergency (CD, Japan, 1997) | Discogs)

 1980年代初めに欧米で生まれたスラッシュメタルは、日本でも盛り上がりを見せ、80年代後半から90年代にかけて、様々なバンドが生まれた。

その時代に札幌に生まれたのが、このNEGAROBO。

 

北海道という土地ではあるが、本州でも度々ライヴを行い、この過激で速い音楽=スラッシュメタルを愛する人々に少しずつ浸透していった。

 

そして満を持して自主レーベルより発表したのがこのレコード。

「スラッシュメタルが好きなら必聴!」

なんて言葉を至る所で見たので気になっていたが、なかなか見つからない。

数か月後してやっと下北沢の某店舗で発見し、迷わずレジへ。

 

「スピードと攻撃性」に呆気に取れられる。

 

この手で言うと、アメリカのSLAYERやブラジルのメタルを世界に広めたSEPULTRAの初期なんかと比較されるが、いやいや、それらと対等、または凌駕する力を持っている。

ヘヴィな鎖鎌で心をグサッと刺され、そのままぶんぶん光速で振り回される感じ!

それだけリズム(リフ)は殺傷力あり、攻撃的なのにスラッシャーからすればキャッチ―で。そして世界レベルに「重く、速い」ドラムスが暴れ回る。

 

いやぁ、傑作。

バンドはこの一枚を残して解散。

 

リーダーであり、ヴォーカル兼ギターの早坂雅史氏は現在2つのバンドを掛け持つ。1つはスラッシュメタルバンドNO MORE PAIN。

もう1つは、LOKOMOKO 9っていうサーフロックインストバンド。

なんとグアムの地ビールの公式イメージソングを書いていて、グアムでもライヴ実績有り!北海道でサーフロック、なかなか興味深い。

 

驚愕のドラムス、鈴木“あんぱん”政行氏は、LOUDNESSで叩いているんやけど、ここでビックリはLOUDNESSの高崎晃氏。

日本一のメタルバンドで世界で戦うような彼が、日本のアンダーグラウンドシーンをしっかりチェックしてるってところが凄いわ。

スタッフから情報を得たのかもしれないけれど、しっかりその力を見てバンドメンバーに迎え入れてるんやから。

 

【Nuclear】


Negarobo - Nuclear

レコード1曲目。いやもう、完璧。スラッシュメタル、暴虐の極みかな。

 

・帰宅:ARCH ENEMY “Burning Japan Live 1999” (2000)

BURNING JAPAN Live 1999

BURNING JAPAN Live 1999

  • アーティスト: アーク・エネミー,マイケル・アモット,ジョアン・リーバ
  • 出版社/メーカー: トイズファクトリー
  • 発売日: 2000/08/23
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

 ARCH ENEMYとは、スウェーデンのメロディックデスメタルバンド。

世界的に成功を納めたのは、2代目ヴォーカリストとしてアンジェラ・ゴソウという女性とは思えない恐ろしいグロウルを出すヴォーカリストになってから。

しかしここ日本では初代ヴォーカリスト、ヨハン・リーヴァ時代から人気を得ていた。


ヨハン期には3枚スタジオアルバムをリリース、その後の日本公演を収録したのは、作。

北欧からは同時期、SOILWORK, IN FLAMES, DARK TRANQUILITY, AMORPHIS, CHILDREN OF BODOMと多くの目ロディックデスメタルバンドが誕生していったが、

ARCH ENEMYは最も、「古典的なハードロック・へヴィメタル」をベースとしている。

 

もちろん、ヴォーカルはエクストリームで恐ろしいグロウル(デス・ヴォイス)なのだが、リーダーであるギタリストのマイケル・アモットのメタル愛が爆発したバンド。

強烈な力強さを見せる曲もあるが、メロディーが際立っているし、ギターリフ(リズム)はキャッチ―で、曲の構成は非常に分かり易い。

そして、ロック界トップの泣きのギタリスト、マイケル・シェンカー愛溢れるギターソロを弾く。

 

近年の作品でも、ドラムスのダニエル・アーランドソンはかなり速く、音数の多いが正確性を持ったドラムで過激性を持ってはいるものの、全体的に曲はキャッチ―さを出しているものが多く、デスメタルよりもヘヴィメタル感が強い印象。

しかし、初期はまだエクストリームさ、過激さを持っていた。

 

仕事で納得のいかないことがあり、怒り心頭。

帰宅後も資料作成に力をいれるべく、帰宅のBGMも過激なものにした。

それもライヴ版、強烈なパワーをできるだけ生々しく感じたかった。

 

このアルバムはブルータルさと尖り具合のデスメタル、整合性あるヘヴィメタルのバランスが良く、ギターソロのメロディと激のバランスも良い。

マイケルの相方であるギタリストは弟のクリスだが、世界的にも評価されている通り、2人の息はピッタリで、ツインリードでハモるパートもブレルことなく、美しいメロディーを2人で作る。

YouTubeで海賊版の映像を観てビックリしたのは、マイケルってこの頃フライングVじゃなく、レス・ポールやったこと!

10月17日(水)

・出勤:ARCH ENEMY ”Black Earth” (1996)

Black Earth

Black Earth

 

 昨夜の流れで久々に聴きたく。

また、朝3時30分から起きて仕事をしたから、気持ちを持続させるべく、怒りを持ったデスメタルを。笑

先ほども述べたように、ARCHENE ENEMYは今も強烈なドラムスやテクニカルなギター、転調などいろんな要素を入れているものの、音楽はキャッチ―となり、エクストリームさに欠けてきた。

しかし1stアルバムはブルータルさもしっかり持ち合わせ、突進力、暗黒性を持つ。

 

特に、1曲目”Bury Me An Angel”から2曲目”Dark Insanity” の流れ、強烈さが素晴らしくかっこいい。

リフの押しは、マイケルが以前加入していたグラインドコアバンド、CARCASSの名盤”Heartwork”のそれに近い。

 

また、メロディー派のマイケルに対し、弟は理論とテクニック派。

アームの使い方や速弾きの具合は非常にスリリングで、テクニシャンアピールがいい感じ。

5曲目“Cosmic Retribution”のギターソロは中盤からアコースティックギターが登場し、哀愁に満ちたスパニッシュギターのような場面がある。

押しの強いメロディックデスメタルとなっているが、ギターリフ(リズム)はヴァラエティに富んでおり、飽きない。

 

実はこのCDは父親の物。デスメタルとかスラッシュとかやかましいのは好きじゃないはずだが持っていたのはきっと、BURRN!などで書いていたのだろう。

マイケル・シェンカーに影響をうけまくったギタリストの作品だと。

 

こんなことを言うと、日本にいる多くのARCH ENEMYファンに叩かれるが、マイケル・アモットのギターソロはなんかやらしい。

ねちっこ過ぎというか、泣きを強調しすぎて、気持ち良くないし、飽きてきた。

この1stは非常にバランスが良い。

リフもソロもブルータルさもメロディーも。

たまに聴くと劇的にテンションが上がる。

MVを観て分かったけれど、この頃はヨハン・リーヴァはベース兼ヴォーカルやったか。

【Bury Me An Angel Music Video】


Arch Enemy - Bury Me An Angel (with Johan Liiva)

 

・帰宅:JUDAS PRIEST ”Defenders Of The Faith” (1984)

Defenders of the Faith

Defenders of the Faith

 

 数日ちゃんと寝れておらず、ボーッとした感じで、この疲労困憊な身体をヘヴィメタルで癒したく。クラシックなものと選んだのがこれ。

改めて聴いたけれど、スピード、テンポ、ギター、ヴォーカルレンジ、ドラマティックさのバランスが素晴らしく、名曲揃い。

 

【Freewheel Burning (Music Video)】


Judas Priest - Freewheel Burning (AC3 Stereo)

80年代らしいダサかっこいいビデオ。スピードとキレが抜群。

 

【Love Bites (Music Video)】


Judas Priest - Love Bites (AC3 Stereo)

 

【The Sentinel (Live)】


Judas Priest - The Sentinel (Live)

 

10月18日(木)

・出勤:IN FOR THE KILL ”In For The Kill” (2017)

IN FOR THE KILL

IN FOR THE KILL

 

 元METAL SAFARIのヴォーカル/INA氏、ベース/TOMO氏からスタートし、元DEATHFILE、元SURVIVE、現BAT CAVEのギター/RYO-SUKE氏が加わり、何人かのメンバーチェンジを経て決まったドラムス/TORU氏による、エクストリームメタルバンド、IN FOR THE KILLのデビュー作。

昨年リリース後、もう何回も何回も聴いている。

特に出勤時の気合が欲しい時に。

 

パワーとアグレッシヴさがピカイチで、他のこの手のバンドと何か違う、モダンさも秘めている。

歌詞が日本語詞なのは意外だが、決して拍子抜けすることなく、過激な要素を壊さない。

むしろ日本語だからこそ、ストレートに気持ちを入れることができているようで、ヴォーカルのパワーがたまらない。

 

また改めてきちんと記事を書く予定のバンドなので、この辺で止めておくが、この作品はエクストリームにも関わらず、音が聴き易い。ヴォリュームを上げても耳が痛くない。

自然体で耳に優しいメタルサウンドは、この作品もそうだし、UNITEDの新作、SILVERBACK、OUTRAGEやHELL FREEZES OVERの作品もそう。

つまり、Spiritual Beastの代表でありSOLITUDEのリーダー、杉内さんが御殿場にある元映画館を改装して作ったスタジオ、TAPESTORY RECORDING STUDIOで作られた作品の音が素晴らしい。

【CHAOS (Official Music Video)】


IN FOR THE KILL : CHAOS (Official Music Video)

 

【Berserk Song (Official Lyric Video)】


IN FOR THE KILL "Berserk Song" Official Lyric Video

 

・帰宅:CRAZY KEN BAND “Going To A Go-Go” (2018)

GOING TO A GO-GO(通常盤)

GOING TO A GO-GO(通常盤)

 

ファンになってもう10年くらいか。

東洋一のサウンドマシーン、横山剣率いるかっこいい大人、渋くエロい大人の音楽集団、CRAZY KEN BAND。

 

デビュー20周年の2018年。オリジナル曲で成り立ったアルバムとしては3年振りの今作。

テーマは「支離滅裂」らしいが、CKBらしく幅広い楽曲で多作はこれまでと変わらず。

いやもう18枚もアルバムを作っているのに今回も収録曲数20曲っていうのが天才的かと。

ロック、ポップ、ソウル、レゲエ、昭和歌謡…といろんな音楽をミックスさせて仕上げた大人の音楽はいつもと変わらず。

ファンを裏切らない。

【「GOING TO A GO-GO」MUSIC VIDEO】


クレイジーケンバンド -「GOING TO A GO-GO」MUSIC VIDEO

 

【2018年8月1日発売 ニューアルバム「GOING TO A GO-GO」全曲紹介】


クレイジーケンバンド - 2018年8月1日発売 ニューアルバム「GOING TO A GO-GO」全曲紹介

 

10月19日(金)

・出勤:RAMONES ”RAMONES” (1976)

RAMONES

RAMONES

 

 「ギターソロが無いし、シンプルなギターリフを延々と続ける単調なパンクはおもんない」

なんて考えて避けていたが、やっぱり聴いてみなあかん。

NYの伝説のパンクバンド、ラモーンズ。

 

めっちゃかっこえぇやん!

シンプルながら心に刺さり、心躍らすキャッチ―さ。

初期のTHE BEATLESを思わす甘い曲。

QOTSAの原曲のようなテイストのリズム。

いやいや、素晴らしい!

 

僕の大好きなベーシスト、OUTRAGEの安井さんも愛するバンド。

MOTORHEADのレミーが同志と言うバンド。

やっぱり僕の好きなミュージシャンの愛する音楽は、僕も虜にする。

 

この夜、IB89やアニマルズのナカさん,ヒッチャメンがラモーンズのカバーバンド、ラマーンズで高円寺にて演奏する。

その為、昨日の夜、ラモーンズの1stアルバム「ラモーンズの激情」を買って聴いてみた。

【Blitzkrieg Bop (Video)】


The RAMONES - Blitzkrieg Bop (Video)

 

・帰宅:RAMONES ”RAMONES” (1976)

RAMONES

RAMONES

 

 ラマーンズのライヴは素晴らしかった。

興奮して暴れていたら、ヒッチャメンに呼ばれ、ステージに上がって歌ってたし笑

と言うことで帰宅もRAMONESを♪

 

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